経塚遺物一括
これらは一括して伝来したもの。同一の経塚から出土した確証はないが、それぞれの器形や類品との比較によって、いずれも北九州の経塚からの出土と考えられる。後列左は、銅鋳製で、傘蓋作りの円筒形経筒。蓋は甲盛り上げの被せ蓋形式(印籠式に蓋と身が合わさる)につくる。低い柄の宝珠形の鈕(つまみ)を一鋳で付けている。胴の中央部に装飾の突帯をめぐらし、細身の筒が特徴的である。後列中央、後列右ともに青白磁に属する磁器であるが、官窯として名高い中国・龍泉窯の青白磁に比して、表面の釉薬(うわぐすり)の発色が劣る。陶土質などから推して、北宋時代、浙江省の越州窯系の磁器と思われる。この器形は、わが国の経塚からの出土品に限られ、中国本土にはその伝存が確認されないところから、経筒としての用途として、中国に制作を発注したものと思われる。前列左は、中国・南宋時代、景徳鎮窯で焼成された白磁の蓋。経塚からの伴出物として伝来。同じく白磁でつくられた経筒の蓋であったにちがいない。ふっくらとした甲盛りのカーブに、鎬が施されており、中央には小さな鈕をつける。前列右は、中国・南宋時代、景徳鎮窯で焼成された白磁の合子。薄手に仕上げられた精妙な作行きに加え、甲盛りの蓋はなだらかなカーブを描き、その上には小さな鈕をつける。胴の肩が鋭く張り出し、底部はきゅっと締まり、さらに高台をシャープに外に張らした造形が美しい。経塚から伴出するこの種の小壺は、経塚発願主が日常使用していた化粧道具やガラスの小玉などの装飾品を納入した器であった。当時の貴族生活の実態を知る好材料である。
オブジェクトの概要
ライセンスなど
所管・分類など
グループのオブジェクト
OPEN DATADESIGN
Keio Object Hub では、データのオープン化を進めるだけではなく、オープン・データを活用してどのような体験がデザインできるか、さまざまな試みを行っています。
オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Relics of Tumulus (Sutra Mound)
物理的特性
- 重量と数量
-
員数 5口
- 付属品
- 外箱寸法H28.0×W29.2×D41.5
Keio Object Hubでは、試験的な取り組みとして、AI(機械学習)を用いてキーワードを付与し、検索やフィルタリングに使用しています(AIサジェスト)。
初期ローンチ時は、Google Cloud の Vision APIを利用して、各オブジェクトの画像を解析し、自動的にキーワードを付与しています。