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小野お通筆柿本人麿自画賛

Keio Object Hub
人物
年代
制作年 AD16
タイトル
オノノオツウヒツカキノモトノヒトマロジガサン
材質・技法・形状
紙本墨画
コレクション
所管
ミュージアム・コモンズ キャンパス 三田
資料番号
AW-CEN-002266-0000
ライセンス
CC BY 画像ライセンス
クレジット表記

慶應義塾(センチュリー赤尾コレクション)

URL
基本分類
美術
AIタグ
褐色 矩形 アート 木材 フォント

これは、画・賛ともに小野お通〈生没年未詳〉筆の柿本人麿自画賛である。歌仙信仰の長い歴史の中で、柿本人麿は歌道の聖として崇められ、人々からひときわ高い信仰を集めてきた。以来、人麿を祀る人麿影供(人麿供とも)が生まれた。これは、歌会において、床に人麿の画像を掛け、歌聖柿本人麿を供養する儀礼で、歌道の向上を願い、あるいは歌会の成功を祈ったのである。平安時代・12世紀から起こった風習である。この画像も、こうした影響下で描かれたもの。ふつうは、大和絵の手法による極彩色の画像が好まれた。が、この画像は、柿本人麿(丸)像を文字絵に描いた略画。烏帽子と線描の顔貌に、狩衣姿の肩のあたりから胸にかけて「柿」の字。筆を持つ右手を「本」の草書体。右足と左足、指貫(袴)の姿を「人」字と「丸」字をもってあらわしている。あわせて柿本人麿の坐像に完成させている。筆者の小野お通は、『浄瑠璃物語』(十二段草子)の作者の仮託される女性で知られる。が、その出自・伝歴については不詳の部分が多く、織田信長・豊臣秀吉あるいは秀吉の御台の侍女、さらには、東福門院に仕えたともいう。また、小野正秀の娘で、和歌を九条稙通に学び、秀吉の夫人杉原氏に仕えた女性とする説も有力である。いずれにしても、共通するのは、かの女が詩歌・管弦・書画とあらゆる才能に恵まれた才媛であったところである。ことに書道においては、「お通流」の祖として早くからその名は喧伝されてきた。本図の賛の書風がそうである。見えるように、繊細かつ鋭い用筆で、きわめて個性的な筆法が特徴である。図上の賛は、柿本人麿の代表的詠歌で、『古今和歌集』(巻第九・羇旅歌)に収められる。

ほの/\とあかしのうらの朝霧にしまかくれ行舟をしそおもふ 小野氏つう女書

ライセンスなど

資料番号
AW-CEN-002266-0000
ライセンス
CC BY
クレジット表記

慶應義塾(センチュリー赤尾コレクション)

画像
ライセンス

所管・分類など

所管
ミュージアム・コモンズ
キャンパス 三田
URL
基本分類
美術

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オブジェクトの詳細

識別情報

タイトル(英題)
Portrait of Kakinomoto no Hitomaro by Ono no Otsu

物理的特性

重量と数量
員数 1幅
付属品
メモ3枚

識別情報

タイトル(英題)
Portrait of Kakinomoto no Hitomaro by Ono no Otsu

物理的特性

重量と数量
員数 1幅
付属品
メモ3枚