束帯天神像
左大臣藤原時平の讒訴によって、配所の筑紫国(福岡県)太宰府に左遷、同地で不遇の死を遂げた菅原道真〈すがわらのみちざね・845-903〉の怨霊を鎮めるためにおこった天神信仰は、長い歴史の中で多くの絵画遺品を生み出した。天神画像は、礼拝像として描かれた道真の絵姿で、その形式は、束帯天神(笏を手に帯剣した文官の正装である束帯姿で描かれるもの)と、渡唐天神(冠をつけ中国の道服姿で梅の一枝を手挟んで立つもの)とに大きく二分できるが、典拠とした説話や、背景となった天神信仰の性格の変容などによって、さまざまなヴァリエーションがある。本図は、両手で笏の両端を握り立てる束帯天神像。眉をしかめて、眼と歯をむいた怒りの表情をあらわしたいわゆる怒天神像である。神殿に安置された上畳に坐して、背後には梅と松を描いた三つ折りの屏風を立てる。幕には鳳凰唐草文様がほどこされている。紙背に整然とした行書で銘文が記されている。それによると、信心深い園城寺の檀家信徒8名が数両を出し合って伝得したこの天神像を同寺に寄進した。その8名が願主となって、寛永6年〈1629〉5月12日に、園城寺の光浄院の暹賀法印を導師として開眼供養を行ったときの願文である。それ以後、同寺における月次の天神講で行われる連歌会では決まってこの天神像が掛けられたという。さらに、伝来途次に傷んだ表具を明治14年になって、連歌講の講衆の浄財でもって改装された追記が記される。
オブジェクトの概要
ライセンスなど
所管・分類など
グループのオブジェクト
OPEN DATADESIGN
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Image of Tenjin
物理的特性
- 重量と数量
-
員数 1幅
- 付属品
- 旧軸木
来歴
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