Object
図像抄
仏・菩薩・天・明王など諸尊の姿形・印相を線描した画像を集成した図像集は、仏像彫刻や仏画のよりどころとして重要な役目を果たす。もともと、インドや西域などから中国・日本に仏教が伝来する際に、仏像の像容を伝える手段として発達したもので、とくに密教では、その奥義を師資相承する場合に、経典・典籍・文書などと並んで法流の証明として伝承された。現在では作例の伝わらない尊像も収められており、仏教美術研究の上で、不可欠の資料として重宝される。平安時代後期(12世紀初)になって、図像の研究が進み、さまざまな図像集が編纂されたが、その最古の図像集が、仁和寺の恵什編纂の『図像抄』(10巻本)である。本図は、その転写本で、巻第八・忿怒部の1巻。不動明王から金剛童子までを収録する。梵号・密号・種子・三形などを記、そしてその図像を描き、さらに彩色をほどこしている。本巻は、不動明王を本尊とする、高野山の塔頭・浄菩提院の伝来という。書風から鎌倉時代後期の書写と思われる。
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オブジェクトの概要
ライセンスなど
所管・分類など
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OPEN DATADESIGN
Keio Object Hub では、データのオープン化を進めるだけではなく、オープン・データを活用してどのような体験がデザインできるか、さまざまな試みを行っています。
オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Collenction of Buddhism Image
物理的特性
- 重量と数量
-
員数 1巻
来歴
Keio Object Hubでは、試験的な取り組みとして、AI(機械学習)を用いてキーワードを付与し、検索やフィルタリングに使用しています(AIサジェスト)。
初期ローンチ時は、Google Cloud の Vision APIを利用して、各オブジェクトの画像を解析し、自動的にキーワードを付与しています。