姫路切(源氏狭衣百番歌合)
- 人物
-
作者伝藤原為家筆
- 年代
-
制作年 鎌倉時代前期(13世紀)
- タイトル
- ヒメジギレ
- 寸法
- 17.5×14.0
- 材質・技法・形状
- 紙本墨書(金銀砂子、小切箔)
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
藤原定家(1162–1241)撰になる、『源氏物語』と『狭衣物語』の作中歌を百番に番えた『源氏狭衣百番歌合』の断簡で、『新撰古筆名葉集』為家の項に、「姫路切 小四半源氏狭衣哥合ウタ二行書金銀切箔アリ」と見えるものである。名称は姫路藩酒井家」に因むと考えられている。ツレの多くに2対の綴じ穴が確認でき、元来は小ぶりな結び綴の冊子本であったと思われる。30葉近くが確認できるが、前半部分に限られるようで、2冊本の上冊が分割されたのかもしれない。
本断簡は十四番左の「須磨」帖を出典とする紫上の歌である。左端上部の「右」の文字が摺り消されており、ツレにも不自然な余白のあるものが目立っている。色紙に近い雰囲気の大きさと装飾なので、独立性を高めるための操作と思われる。古筆家の極札で定家息為家(1198–1275)筆と鑑定されている。為家筆ではないが、書流を同じくするほぼ同時代の筆であろう。(佐々木)
文字景 —— センチュリー赤尾コレクションの名品にみる文と象」展(2021.4 慶應義塾ミュージアム・コモンズ)図録 掲載
すまのうらにたてまつらせ給ける紫上うら人のしほくむそでにくらべみよなみぢへだつるよるのころもを
『源氏物語』の歌を左方に、『狭衣物語』の歌を右方に、百番を番えた『源氏狭衣歌合』(建永元年〈1206〉ころ成立。藤原定家〈ふじわらのさだいえ・1162-1241〉撰)を書写した断簡。その中の十四番、左部分。もとは升型(正方形)の冊子本。鳥の子の素紙に、金銀の砂子・小切箔を霞形に撒いた美麗な装飾料紙が用いられており、宮廷貴族所用の調度手本であったことがうかがえる。切名は、姫路の城主酒井家の伝来によるものか。筆者を定家の子為家〈ためいえ・1198-1275〉と伝えるが、その真跡ではない。料紙装飾の特徴とその書風から、伝称筆者と時代相応の鎌倉時代中期、13世紀半ばの書写と推定される。とすると、定家撰進本に近いころの貴重な伝本として見逃しがたい価値を有する。
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Poems from the Tales of Genji and the Take of Sagoromo(Himeji Fragment)
物理的特性
- 重量と数量
-
員数 1幅
- 付属品
- 解説(2)あり
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