軍荼利明王図像
仏・菩薩・天・明王など諸尊の姿形・印相を線描した画像を集成した図像集は、仏像彫刻や仏画のよりどころとして重要な役目を果たす。もともと、インドや西域などから中国・日本に仏教が伝来する際に、仏像の像容を伝える手段として発達したもので、とくに密教では、その奥義を師資相承する場合に、経典・典籍・文書などと並んで法流の証明として伝承された。現在では作例の伝わらない尊像も収められており、仏教美術研究の上で、不可欠の資料として重宝される。平安時代後期(12世紀初)になって、図像の研究が進み、さまざまな図像集が編纂された。仁和寺の恵什編纂の『図像抄』(10巻本)は、その最古の図像集として有名である。のちに編まれる『別尊雑記』(57巻)・『覚禅抄』(120余巻)・『阿娑縛抄』(227巻)などの規範となっている。本図は、記載の内容から覚禅〈1143-1213-?〉編の『覚禅抄』の一部と思われる。軍荼利明王の部分。軍荼利明王は、5大明王のひとつで、不動明王を中心として、南方に配される。身に蛇をまとい、1面3目8臂の忿怒身に描かれる。左右の第1手を胸前で交差させる大瞋印を結び、金剛杵・三叉戟・金輪などの持物を手にする。書風から、鎌倉時代・14世紀の書写本と推定される。
軍荼利四面四臂義几八臂仁王経几陀羅尼集経陀羅尼集経意右手把跋折羅第二手把長戟上下有三刃左右第三手交臂於胸上右手把両箇赤蛇左手把一頭赤蛇両手名作跋折羅印以左手押右腋以右手押左腋右第四手施無畏右上手把輪第二手中指以下三指屈向掌大指捻中指上節頭指直竪向上申之屈臂向左第四手横覆左胯指頭向右東寺像同之仁王経軌八臂巴但不説持物云々
オブジェクトの概要
ライセンスなど
所管・分類など
グループのオブジェクト
OPEN DATADESIGN
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Image of Gundari Myo-oh
物理的特性
- 重量と数量
-
員数 1幅
- 付属品
- 二重箱/コピー(参考資料)
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