Object
愛染明王像

愛染明王は、その名のとおり、愛情・情欲をつかさどり、愛欲貪染をそのまま浄菩提心(悟りの心)にかえる力をもち、煩悩即菩提を象徴した明王。すなわち、人間にはさまざまな欲望があるが、この欲望は人間には滅亡へつながる力と、逆に生きて行くうえでより多くのものを可能にする力を合わせ持つが、この欲望のエネルギーを、悟りを求め自らを高めようとする積極的なエネルギーに浄化しようというのである。通常、敬愛法の本尊として懸けられるが、ほかにも、息災・増益・調伏などをも具えるところから、平安時代以降厚く崇拝された。本画像は、宝瓶上の赤い月輪中に、周囲に火焔が這う頭光と身光を負い、赤系の蓮華座上に結跏趺坐する赤肉身の三目六臂の愛染明王を描く。頭上には獅子冠をいただき、六本の手のうち、第一手には五鈷杵・五鈷鈴、第二手には弓・矢を、第三手は右の未敷蓮華に対して左は拳にあらわされる。また、宝瓶の左右には火焔宝珠などの諸宝が散りばめられている。形姿・賦彩など伝統的な表現形式に描かれる。室町時代に入っての制作と思われる。
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OPEN DATADESIGN
Keio Object Hub では、データのオープン化を進めるだけではなく、オープン・データを活用してどのような体験がデザインできるか、さまざまな試みを行っています。
オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Image of Aizen Myo-oh
物理的特性
- 重量と数量
-
員数 1幅
- 付属品
- 太巻、巻止
Keio Object Hubでは、試験的な取り組みとして、AI(機械学習)を用いてキーワードを付与し、検索やフィルタリングに使用しています(AIサジェスト)。
初期ローンチ時は、Google Cloud の Vision APIを利用して、各オブジェクトの画像を解析し、自動的にキーワードを付与しています。