Object

高僧像

Keio Object Hub
年代
制作年 AD15
タイトル
コウソウゾウ
材質・技法・形状
絹本着色
コレクション
所管
ミュージアム・コモンズ キャンパス 三田
資料番号
AW-CEN-001784-0000
ライセンス
CC BY 画像ライセンス
クレジット表記

慶應義塾(センチュリー赤尾コレクション)

URL
基本分類
美術
AIタグ
アート 古着 歴史 視覚芸術 モノクロ

いずれも中国の高僧を描いた画像である。わが国では、仏教の各宗派にとって高い地位と強い影響を与えた高僧の姿が画像に描かれ、布教や法会に重要な役目を担ってきた。真言宗の真言八祖像、天台宗や法相宗の高僧図巻、浄土宗の浄土五祖・七祖などさまざまな宗派・グループで制作された。この8幅には決まったくくりは見られない。が、いずれもが床几に坐す姿に描かれ、上部の色紙形の位置(左右)によって向きが一定になっているところをみると、もとは12幅つくられ、6曲1双の屏風に左右向き合う形に貼られていたものではなかったか。(1)般若怛羅三蔵像(縦76.0横40.0㎝)天台宗の僧。比叡山の天台五祖たる智証大師に密教を伝授した僧として知られる。詳しい伝記は不明。(2)智威大師像(縦77.6横40.0㎝)唐の天台山国清寺の章安灌頂の弟子となる。中国天台宗の第3祖。(3)智度和尚像(縦77.0横40.0㎝)中国天台宗の第7祖。詳しい伝記は未詳。両手で念珠を繰る姿に描かれる。(4)恵海大師像(縦77.2横39.5㎝)僧伝は未詳。左手で巻紙を持ち、右手で筆を執る。独特の風貌が特徴。(5)傅大士像(縦77.0横39.8㎝)中国・南北朝時代の僧。本名は傅翁。有髪の僧。24歳で仏道に入り、中国各地に寺院を建立したという。また、転輪蔵(今の一切経蔵のように回転する経蔵)の考案者としても知られる。(6)知弁僧正像(縦76.5横39.3㎝)僧伝は未詳。(7)慈恩大師像(縦76.8横40.2㎝)中国・唐代の学僧。17歳で出家、高僧玄奘に師事、訳経に励み、とくに法相宗の根本経典となる『成唯識論』(10巻)の翻訳を完成させたことで、同宗の開祖とされる。身長が8尺という長身の僧であったという。慈恩大師の画像は、すでに唐代から描かれており、宋代には多く流布していた。わが国にも早くからその画像が将来されており、坐像につくる薬師寺所蔵の国宝が有名である。これは、それに倣うもの。ほかに、これらに先行する興福寺一乗院伝来本のような立像が知られる。もともと、慈恩大師像は、慈恩大師の忌日(11月13日)に、大師の学徳を忍び、学僧の研鑽、法相宗の隆昌を目的として催される慈恩会に際し、法会の本尊として制作された。(8)玄奘三蔵像(縦77.0横40.6㎝)中国唐初の僧。三蔵法師の尊称で知られる。洛陽の浄土寺で出家。その後、単身でインドに求法の旅に出る。インド各地を巡歴、貞観19年〈645〉に帰国、長安の大慈恩寺にて仏典の訳出に専念した。玄奘の画像としては、笈を背負った巡礼の姿が一般的であるが、本図は、経典(貝葉経)を手にする坐像に描かれる。

ライセンスなど

資料番号
AW-CEN-001784-0000
ライセンス
CC BY
クレジット表記

慶應義塾(センチュリー赤尾コレクション)

画像
ライセンス

所管・分類など

所管
ミュージアム・コモンズ
キャンパス 三田
URL
基本分類
美術

グループのオブジェクト

OPEN DATADESIGN

Keio Object Hub では、データのオープン化を進めるだけではなく、オープン・データを活用してどのような体験がデザインできるか、さまざまな試みを行っています。

オブジェクトの詳細

識別情報

タイトル(英題)
Portrait of Learned and Virtuous Priests

物理的特性

重量と数量
員数 8幅

来歴

三井寺伝来。元禄十年に修復。

識別情報

タイトル(英題)
Portrait of Learned and Virtuous Priests

物理的特性

重量と数量
員数 8幅

来歴

三井寺伝来。元禄十年に修復。