Object
孔雀明王像

孔雀明王は、毒蛇や害虫を食うという孔雀(クジャク)を神格化したもので、諸毒・諸病を除き、厄災を滅するとされる。唐・不空訳『仏母孔雀明王経』に基づいた儀軌に説かれる孔雀明王の像容は、一面四臂で孔雀の背に乗り、4本の手にはそれぞれ、蓮華・倶縁果(仏縁を具えた果物・レモン)・吉祥果(魔性を取り除く果物・ざくろ)・孔雀尾を持つ。忿怒相の多い明王のなかにあっては、珍しく慈悲相に描かれる。わが国では、天変地変をはらい、旱天の際の降雨を祈る祈雨法、さらには天皇・皇族の除病、后妃の安産を祈る孔雀経法などの修法の本尊として、平安時代中期以降、木彫・画像としてさまざまにつくられた。本図もそうした中の1点。正面向きに画面いっぱいに描かれた雄大な構図をとる。相好は穏やかで深い慈悲に満ちている。描写は精緻を極め、彩色も華麗な優品である。
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OPEN DATADESIGN
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Image of Kujaku Myo-oh
物理的特性
- 重量と数量
-
員数 1幅
- 付属品
- 太巻、巻止
Keio Object Hubでは、試験的な取り組みとして、AI(機械学習)を用いてキーワードを付与し、検索やフィルタリングに使用しています(AIサジェスト)。
初期ローンチ時は、Google Cloud の Vision APIを利用して、各オブジェクトの画像を解析し、自動的にキーワードを付与しています。