Object

五大明王像

Keio Object Hub
タイトル
ゴダイミョウオウゾウ
材質・技法・形状
絹本着色
コレクション
所管
ミュージアム・コモンズ キャンパス 三田
資料番号
AW-CEN-002222-0000
ライセンス
CC BY 画像ライセンス
クレジット表記

慶應義塾(センチュリー赤尾コレクション)

URL
基本分類
美術
AIタグ
茶色 矩形 美術 ペインティング

不動明王(ふどうみょうおう。前方に矜羯羅〔こんがら〕童子・勢多迦〔せいたか〕童子の2童子を置く)を中心として、下方左右に降三世(ごうざんぜ・右下)と軍荼利(ぐんだり・左下)、上方左右に金剛夜叉(こんごうやしゃ・右上)と大威徳(だいいとく・左上)の5つの明王を1幅にまとめて描く五大明王像である。これは、古来、毎年正月8日から14日までの7日間、教王護国寺(きょうおうごこくじ=東寺)の長老が阿闍梨として参内し、宮中の真言院にて鎮護国家・玉体安穏・五穀豊穣などを祈る加持祈祷の修法の本尊として用いられてきた。もともとは個々に成立したが、唐の不空〈ふくう・705-774〉の時代に、金剛界五仏(五智如来=仏の五種の智恵)の教令輪身(済度しがたい衆生を救うために、諸仏が方便で現した忿怒の姿)として組み合わされ、1組の尊像となった。とくに平安時代に入ると、朝廷や貴族を中心にこの信仰が流行し、五大明王は壇をつらねて修する五壇法の本尊として、息災(災いを除く)・増益(幸福を招く)・調伏(悪魔を払う)のために祀られた。五尊いずれも火焔光背を背にして、中尊の不動明王は、岩座を意匠化した瑟々座(しつしつざ)に結跏趺坐する。降三世は大自在天夫妻を踏み敷き、軍荼利・金剛夜叉は片足を蹴り上げる姿勢に、さらに、大威徳は6足をもって水牛に乗る形に描かれる。ふつう、このような大きな仏画は、絹布3枚を縦に縫い合わせて描かれる。が、本図は、珍しく大幅の絹地1枚に描かれる。こうした作品は稀有で類例がない。五大尊がそれぞれ雄渾な姿で描かれる。中央の不動明王の手に取る剣や持物を描くに際し、截金(きりかね)の技法が駆使されている。華麗な彩色、金色の截金の輝きが、この仏画を一層華やかなものにしている。

ライセンスなど

資料番号
AW-CEN-002222-0000
ライセンス
CC BY
クレジット表記

慶應義塾(センチュリー赤尾コレクション)

画像
ライセンス

所管・分類など

所管
ミュージアム・コモンズ
キャンパス 三田
URL
基本分類
美術

グループのオブジェクト

OPEN DATADESIGN

Keio Object Hub では、データのオープン化を進めるだけではなく、オープン・データを活用してどのような体験がデザインできるか、さまざまな試みを行っています。

オブジェクトの詳細

識別情報

タイトル(英題)
Images of Five Buddhist Deities

物理的特性

重量と数量
員数 1幅
付属品
太巻/二重箱

来歴

潮音第宝蔵の印(箱内側にあり)

識別情報

タイトル(英題)
Images of Five Buddhist Deities

物理的特性

重量と数量
員数 1幅
付属品
太巻/二重箱

来歴

潮音第宝蔵の印(箱内側にあり)