十三仏図

わが国では、人が亡くなると、その日から数えて49日間を7日に区切って、初七日から七七日忌、続いて1周忌から33回忌と、個人を追善する法事を行う習慣がある。この13回の法要における本尊とされる仏・菩薩を十三仏という。地獄を司る10人の王(十王)に、7回忌・13回忌・33回忌の3体を加えたもので、室町時代に普及した信仰形態である。この13体を独尊で描くものと1幅にまとめて描くものがある。1幅形式には、13仏を坐像あるいは立像の来迎形式でであらわすもの、さらには諸仏を種子であらわしたものがある。また、普及にともなって木版で刷った図様に手彩色したものまで登場する。本図は、来迎形式の図様にまとめて描いたもの。まず、右上が虚空蔵菩薩(三三回忌)で、左上が阿弥陀如来(三回忌)。中央部の左向きに描くのが、上から順次、阿閦如来(7回忌)・薬師如来(七七日忌)・観音菩薩(百か日)・普賢菩薩(四七日忌)・地蔵菩薩(五七日忌)、右向きの3尊は、弥勒菩薩(六七日忌)・勢至菩薩(1周忌)・文殊菩薩(三七日忌)。下段の3尊は、右から、釈迦如来(二七日忌)・不動明王(初七日忌)・大日如来(13回忌)である。細緻な描写、丁寧な賦彩から優秀な絵仏師による制作と思われる。様式から室町時代・15世紀の作品と推定される。
オブジェクトの概要
ライセンスなど
所管・分類など
グループのオブジェクト
OPEN DATADESIGN
Keio Object Hub では、データのオープン化を進めるだけではなく、オープン・データを活用してどのような体験がデザインできるか、さまざまな試みを行っています。
オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Thirteen Buddhas
物理的特性
- 重量と数量
-
員数 1幅
- 付属品
- 二重箱
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