皆川淇園筆七言句

- 人物
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作者皆川淇園
- 年代
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制作年 AD18
- タイトル
- ミナガワキエンヒツシチゴンク
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
皆川淇園〈みながわきえん・1734-1807〉は江戸時代中期の儒者。京都の人。名は愿(すなお)、字は伯恭、通称を文蔵といった。淇園はその号で、ほかに筠斎(いんさい)・筇斎(きょうさい)・有斐斎(ゆうひさい)・呑海子(どんかいし)とも号した。伊藤錦里〈いとうきんり・1710-72〉・三宅牧羊〈みやけぼくよう・1710-58〉らの諸儒に儒学を学ぶ。刻苦精励、従来の経学に満足しなかった彼は、50歳前後に開物学と称する自説を打ち立てるが、その思想は甚だ難解で、当時は「怪物学」とさえ評された。しかしながら、その門人は3千人に及んだといわれる。公卿や大名に教えを請われることも多く、文化2年〈1805〉京都に学堂として弘道館を設立した。また、淇園は書画に長じていたことでも有名で、絵は円山応挙〈まるやまおうきょ・1733-95〉に学び、書は当時の儒者・文人と同様、中国の名筆を慕って唐様の書を残している。これは、唐の詩人・杜甫〈とほ・712-770〉の作で、その詩集『杜少陵詩集』巻第六に所収の七言律詩「題省中院壁」の中の一句。「落花遊絲白日静」をうける句である。淇園が好んで揮毫した句であろうか、単独、あるいは両句を一枚に書写したものが伝存する。墨を十分に含ませて、筆の腹を使って重厚な書風。円熟味のある作品である。
(印「有斐斎」)鳴鳩乳燕青春深皆川愿書(印「皆川愿印」)(印「伯恭」)
オブジェクトの概要
ライセンスなど
所管・分類など
グループのオブジェクト
OPEN DATADESIGN
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Du Fu’s Poem Calligraphed by Minagawa Kien
物理的特性
- 重量と数量
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員数 1幅
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