伊藤仁斎筆孔子尊号

- 人物
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作者伊藤仁斎
- 年代
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制作年 AD17
- タイトル
- イトウジンサイヒツコウシソンゴウ
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
伊藤仁斎〈いとうじんさい・1627-1705〉は江戸時代の儒者。古学堀川学派の祖。名は維楨(これえだ)。敬斎、仁斎と号す。京都の商家に生まれ、幼少のころより学問を志し、朱子学を学んだ。のち、孔子、孟子の原典にあたり、儒学本来の思想と考えられるものを独学で体系づけ、その学問を「古学」と称した。寛文2年〈1662〉、京都堀川の自宅で私塾古義堂(こぎどう)を開き、長男の東涯〈とうがい・1670-1736〉や稲生若水〈いのうじゃくすい・1655-1715〉らの弟子を育成し、儒学思想の普及・定着に大きな功績を残した。これは、孔子〈こうし・BC552-BC479〉の尊号を揮毫したもの。孔子は儒家の祖と仰がれる人。弟子三千人、うち六芸に通ずる者72人を数えたという(『史記』)。その中心思想は仁にあり、仁による政治を主張、その言行を記したのが『論語』である。後代、孔子の徳を尊崇して、唐の開元27年〈739〉に「文宣王」と追諡、宋の大中祥符元年〈1008〉「至聖文宣王」をおくり、明の嘉靖9年〈1530〉には「至聖先師」を、さらに清の順治2年〈1645〉には「大成至聖文宣孔子」と改めた。この一幅は、順治の時のもの。署名の「洛陽(京都)後学伊藤維貞(仁斎)頓首頓首再拝謹書」に、尊崇の念を筆に託した仁斎の揮毫態度が見て取れる。
大成至聖文宣王 洛陽後学伊藤維貞頓首頓首再拝謹書
オブジェクトの概要
ライセンスなど
所管・分類など
グループのオブジェクト
OPEN DATADESIGN
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Calligraphic Talisman of Confucius' Name by Ito Jinsai
物理的特性
- 重量と数量
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員数 1幅
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