石川丈山筆隷書七言二句

- 人物
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作者石川丈山
- 年代
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制作年 AD17
- タイトル
- イシカワジョウザンヒツレイショシチゴンニク
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
石川丈山〈いしかわじょうざん・1583-1672〉は、江戸時代初期の書家・漢詩人。三河の出身。初名は重之(しげゆき)、名は凹、字は孫助、嘉右衛門と称し、丈山のほか凹凸窠(おうとつか)、大拙、六々山人、東渓など多くの別号がある。祖父・父とともに徳川家康〈とくがわいえやす・1543-1616〉に仕え、大坂夏の陣で軍功をたてた。が、軍令に背いたかどで軍賞をのがした。まもなく京に退隠、出家して禅を学び、藤原惺窩〈ふじわらせいか・1561-1619〉の門に学んだ。のち京都郊外の一乗寺に居を構え、狩野探幽〈かのうたんゆう・1602-74〉の筆による漢~宋代の詩人36人の画像と、自らが揮毫した詩を掲げ、詩仙堂と称して閑居した。書は唐様に徹し、隷書に巧みであった。これは、唐の詩人杜牧の「山行」と題する七言絶句の後半の二句を書写する。車をとめて何気なく夕暮れの紅葉に見とれていると、霜にうたれて紅くなった葉は、二月の花(桃)よりももっと紅く美しい、という。絵画的で、季節感あふれる詩情が古来、杜牧の詩の中でも親しみをもって迎えられた。詩中の「紅於」(もっと紅いの意)の言葉が、楓や紅葉を指すようになった。丈山の得意とした隷書作品の中でも出色の出来映えではなかろうか。中国・明代の金冬心〈きんとうしん・1687-1764〉の書風に酷似する。「車を停めて坐ろに愛す、楓林の晩。霜葉は二月の花よりも紅なり」
停車坐愛楓林晩霜葉紅於弐月華
オブジェクトの概要
ライセンスなど
所管・分類など
グループのオブジェクト
OPEN DATADESIGN
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Seven Syllable Couplet by Ishikawa Jozan
物理的特性
- 重量と数量
-
員数 1幅
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