中村久越筆新古今和歌集抄

- 人物
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作者中村久越
- 年代
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制作年 AD17
- タイトル
- ナカムラキュウエツヒツシンコキンワカシュウショウ
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
中村久越〈なかむらきゅうえつ・生没年未詳〉は江戸時代の書家。名は直記(ただのり)、はじめ久六(きゅうろく)と称した。号は卓斎(たくさい)。山城国男山八幡宮の神官をつとめ、そこで松花堂昭乗〈しょうかどうしょうじょう・1584-1639〉に書を学んだ久越は、昭乗の高弟で能書としても知られ、松花堂流(滝本流)の名手の一人として活躍した。晩年は、召されて加賀侯前田家に仕えたと伝えられる。延宝年間〈1673~80〉に没したという。金銀の小切箔・砂子を細い霞に引いた装飾料紙に、『新古今和歌集』から恣意に抄出した詠歌を、さまざまに散らし書きに書写する。巻末の奥書によって、親しい友人の求めに応じて書写した調度手本であることが分かる。文字のくずし方をはじめ、昭乗の書法を確実に伝えた松花堂流の面目が遺憾なく発揮されている。巻末奥書の年紀から、久越70歳の筆跡と知れる。[奥書]「右一巻、親友の所望、其の責を遁れ難きに依り、禿筆を染め了んぬ。老耄眼翳(歳を取って眼がかすむ)、手揮(手が震えること)四、五年、一向に停るの所(良くならない)、堪え難し堪え難し。他見の嘲(他人が見てあざわらう)、これを思うと雖も、力及ばぬ者か。卓斎筆古来稀年硯頭塵」
オブジェクトの概要
ライセンスなど
所管・分類など
グループのオブジェクト
OPEN DATADESIGN
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Excerpts from Shin Kokin Wakashu by Nakamura Kyuetsu
物理的特性
- 重量と数量
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員数 1巻
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