渡辺素平筆古今和歌集巻第十残巻

- 人物
-
作者渡辺素平
- 年代
-
制作年 AD17
- タイトル
- ワタナベソヘイヒツコキンワカシュウマキダイジュウザンカン
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
渡辺素平〈わたなべそへい・生没年未詳〉は、江戸時代前期の上代様の能書・荒木素白〈あらきそはく・1600-85〉の高弟として知られる。名は正信。号は、はじめ曽平、のち素平、さらに素元と改めている。もともと水野家の家臣。素白が福山藩主の水野勝成〈みずのかつなり・1564-1651〉に仕えたことがあるので、おそらく素平も同じ水野家に仕えたものと思われる。京都に住して、書を素白の門に学び、ことに仮名に巧みであったという。素白と同様に上代の古筆の臨模に精励、天明4年〈1784〉刊行の『行成卿仮名(こうぜいきょうかな)』(手習手本)に、素平臨書の作品が模刻されている。また、かれは、貞享3年〈1686〉に起草、元禄2年〈1689〉に脱稿した『臨風抄(りんぷうしょう)』と題する書道の秘伝書を著している。上代様の仮名を真摯に学んだ様子をうかがい知ることができる。この一巻も、上代様の古今集の巻物を臨書したものである。みるからに平安朝の古筆を連想させる。「高野切古今集」「関戸本古今集」「本阿弥切古今集」など、いろいろの古筆作品が想起されるが、特定はできない。いずれにしても、素平が上代様の能書であったことを証明する重要な遺墨である。奥書に「行年七十二歳」というが、年齢を感じさせないしっかりとした筆運びである。
オブジェクトの概要
ライセンスなど
所管・分類など
グループのオブジェクト
OPEN DATADESIGN
Keio Object Hub では、データのオープン化を進めるだけではなく、オープン・データを活用してどのような体験がデザインできるか、さまざまな試みを行っています。
オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Fragment Scroll of Kokin Wakashu by Watanabe Sohei
物理的特性
- 重量と数量
-
員数 1巻
Keio Object Hubでは、試験的な取り組みとして、AI(機械学習)を用いてキーワードを付与し、検索やフィルタリングに使用しています(AIサジェスト)。
初期ローンチ時は、Google Cloud の Vision APIを利用して、各オブジェクトの画像を解析し、自動的にキーワードを付与しています。