松花堂昭乗筆五柳先生伝

- 人物
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作者松花堂昭乗
- 年代
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制作年 AD17
- タイトル
- ショウカドウショウジョウヒツゴリュウセンセイデン
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
松花堂昭乗〈しょうかどうしょうじょう・1584-1639〉は、江戸時代初期の真言宗の僧侶。昭乗は法名で、名は式部。惺々翁(せいせいおう)とも号した。京都男山八幡宮の滝本坊実乗(たきもとぼうじつじょう)の弟子となり、その亡き後、住持となったが、のちこの坊を弟子の滝本坊乗淳(じょうじゅん)に譲り、松花堂を建てて移り住んだ。書は青蓮院尊朝法親王〈そんちょうほうしんのう・1552-97〉について筆法の伝授を受けたが、初祖弘法大師(空海)を渇仰し、ことに大師流の書を好んだ。それらを習熟して、晩年には青蓮院流を基盤に、きわめて流麗瀟洒な書風を完成した。その書流は松花堂流(または滝本流)と呼ばれ、以後長く流行した。また画においても、中国・宋時代の牧谿(もっけい)の描法を学んで水墨画を得意としたが、伝統の大和絵着色画にも長じた。これは、行草体で『五柳先生伝』を書写する。『五柳先生伝』は、中国の田園詩人として名高い陶淵明〈365-427〉の自伝。『宋書』(隠逸伝)によれば、「時人之を実録と謂ふ」とあり、淵明みずからが記したといわれている。この一巻の、巻末奥書には、「雄徳山伝法比丘(石清水八幡宮社僧)昭乗、人の需めに応じてこれを書す」と記していることから、昭乗が貴人の依頼をうけて調度手本として揮毫したものとわかる。当時、中国から伝来した『古文真宝』(20巻・漢から宋代までの詩や文章を集めたもの)が五山僧の間で好まれ、本阿弥光悦や松花堂昭乗らの手により、その部分を手習手本として揮毫する風習が流行したことに倣ったものと思われる。文字の大小を変転自在に交用しながら、大師流(弘法大師の書流)の巧みな書を展開している。
オブジェクトの概要
ライセンスなど
所管・分類など
グループのオブジェクト
OPEN DATADESIGN
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Autobiography of Tao Yuanming (Master of Five Willows) by Shokado Shojo
物理的特性
- 重量と数量
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員数 1巻
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