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松平不昧筆茶会記

Keio Object Hub
人物
年代
制作年 AD18
タイトル
マツダイラフマイヒツチャカイキ
コレクション
所管
斯道文庫 キャンパス 三田
資料番号
AW-CEN-000626-0001
ライセンス
CC BY 画像ライセンス
クレジット表記

慶應義塾(センチュリー赤尾コレクション)

URL
基本分類
美術
AIタグ
手書き フォント アート 書き込み 論文

松平不昧〈まつだいらふまい・1751-1818〉は、江戸後期の大名茶人。出雲松江藩の第17代藩主。名は治好、のち治郷。未央庵・宗納・一閑子などを号した。江戸に生まれ、14歳で元服、侍従に任じた。明和4年〈1767〉に松江藩18万石を襲封、治郷と改名した。破綻状態にあった藩の財政を立て直すべく、藩政改革を断行、約20年かけて再建した。当時、白河の松平楽翁〈まつだいららくおう=定信・1758-1829〉、薩摩の島津栄翁〈しまづえいおう=重豪・1745-1833〉、久留米の有馬義源〈ありまぎげん=頼永・1822-1846〉とともに天下の4大名と評された。一方、文芸にも深い造詣を示し、とくに茶道では、遠州流や三斎流・石州流を修めながら、ついに独自の大名茶を確立した。かれの蒐集した茶道具は『雲州蔵帳(うんしゅうくらちょう)』に記され、天下の名器を掌中している。不昧の教養の高さを示すものである。かれの筆跡は、小堀遠州の「定家流(ていかりゅう)」を根底とした書風。同じ定家流であっても、やや趣を異にする。この茶会記は、筆跡の特徴から、不昧の自筆と認定されるもの。自ら主宰の茶会での道具組を手控えに記し留めた記録であろうか。床の掛物は、牧谿〈もっけい・生没年未詳〉の燕の絵(水墨画)、堆朱の卓の上には、青磁の香炉が置かれる。脇棚には、伏見天皇の古今集の巻物。釜は九兵衛作になるもので国司茄子(大名物の唐物茶入の形に似ることからの命名か)。水指は、「抱桶(だきおけ)」(南蛮の壺を水指に転用したもの)を消して「古銅(こどう)」に書き改めている。茶碗は、古刷毛目(朝鮮李朝時代の刷毛目。高麗茶碗の一種)、茶入は、漆塗りの蒔絵で秋草を描いたもの。さらに、香合は拍子木形の染付、こぼし(建水)は銅の合子。蓋置は、青竹。最後の茶杓は、船越伊予守(船越永景〈ふなこしながかげ・1597-1670〉)の旧蔵と、各名品揃いの道具組である。

床牧渓(谿)堆朱卓香炉青磁碗之風棚伏見院宸筆古今集長板釜九兵衛国司茄子水さし古銅[「抱桶」抹消]茶碗古はけめ茶入秋野蒔絵香合 拍子木かた染付こほし合子ふた置竹茶杓船越いよ

ライセンスなど

資料番号
AW-CEN-000626-0001
ライセンス
CC BY
クレジット表記

慶應義塾(センチュリー赤尾コレクション)

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斯道文庫
キャンパス 三田
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美術

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オブジェクトの詳細

識別情報

タイトル(英題)
Tea Party Notes by Matsudaira Fumai

物理的特性

重量と数量
員数 1幅

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タイトル(英題)
Tea Party Notes by Matsudaira Fumai

物理的特性

重量と数量
員数 1幅