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長良切(古今集巻第十二)
初代勅撰『古今集』巻12の切(大観576〜578)です。恋歌は茶道では嫌われますが、比較的安価だったりするので、古筆収集家には好まれたりします。包紙に了信筆で、世尊寺行俊(? ー1407)の名や集名などが書かれ、「名葉長良切」とあるのに続いて、「晩年美濃国へ笻を曳たる時/分与」とあり、美濃に旅した際に分与したことから、「長良切」と名付けられたことが分かります。むき出しの昭和26年7月の了信極札が付属しており、裏面に包と同様の情報が書かれています。了信『極折紙扣』に該当する記述を見つけられませんが、no.13中の古筆家旧蔵『増補古筆名葉集』の行俊項の「四半 古今哥二行書」とある上部に、「長良切と昭和廿三年一月」と書き入れがあります。ツレは少なくありません。行俊筆である確証はないものの、世尊寺流の実秋(no.39)と共通性の高い、如何 にも世尊寺流的な書風です。字高は約21.3cmです。(佐々木)
「書を極めるー鑑定文化と古筆家の人々」展(2022.4 慶應義塾ミュージアム・コモンズ)図録 掲載
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グループのオブジェクト
OPEN DATADESIGN
Keio Object Hub では、データのオープン化を進めるだけではなく、オープン・データを活用してどのような体験がデザインできるか、さまざまな試みを行っています。
オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Part of Chapter 12 of the Collection of Japanese Poems Ancient and Modern (One of the "Nagara Fragments")
- グループ
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古筆本家資料
グループ内番号 セコ未整理
物理的特性
- 重量と数量
-
員数 1枚
Keio Object Hubでは、試験的な取り組みとして、AI(機械学習)を用いてキーワードを付与し、検索やフィルタリングに使用しています(AIサジェスト)。
初期ローンチ時は、Google Cloud の Vision APIを利用して、各オブジェクトの画像を解析し、自動的にキーワードを付与しています。