Object
昭和古筆名葉集
編者の田中塊堂(1896ー1976)は写経研究でも著名な書家です。この『昭和古筆名葉集』は、古筆別家系の版本『新撰古筆名葉集』の内容に、本家の秘帖という「翰墨林」の内容や、新しい名物の情報を約100点追加しており、その部分には「〇」記号が加えられています。両古筆家の情報を統合した「名葉集」の決定判とも言うべきもので、塊堂も「本集ニ於テ始メテ名物切ヲ網羅シ得タリ」と自讃しています。9代了意(1751ー1834)撰で10代了伴(1790ー1853)が増補した、書画を遺した人物の忌日一覧である、嘉永元年(1848)刊『思ひよる日』を利用して、筆者名に没年齢を加えています。慶應3年(1867)再刻『和漢書画古筆鑑定家印譜』の複製を折込にするなど、江戸時代の古筆関連情報の集成となっており、現在でも重宝されています。(佐々木)
「書を極めるー鑑定文化と古筆家の人々」展(2022.4 慶應義塾ミュージアム・コモンズ)図録 掲載
共有
オブジェクトの概要
ライセンスなど
所管・分類など
グループのオブジェクト
OPEN DATADESIGN
Keio Object Hub では、データのオープン化を進めるだけではなく、オープン・データを活用してどのような体験がデザインできるか、さまざまな試みを行っています。
オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Shōwa-Era List of Famous Early Calligraphy (Shōwa Kohitsu Meiyōshū)
物理的特性
- 重量と数量
-
員数 1冊
Keio Object Hubでは、試験的な取り組みとして、AI(機械学習)を用いてキーワードを付与し、検索やフィルタリングに使用しています(AIサジェスト)。
初期ローンチ時は、Google Cloud の Vision APIを利用して、各オブジェクトの画像を解析し、自動的にキーワードを付与しています。