小島宗真筆装飾下絵和歌巻

- 人物
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作者小島宗真
- 年代
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制作年 AD17
- タイトル
- ソウショクシタエワカカン
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
小島宗真〈こじまそうしん・1580-1655?〉は、本阿弥光悦〈ほんあみこうえつ・1558-1637〉の高弟で、光悦流の名手で知られる。慎独軒晴斎(しんどくけんせいさい)と号した。そのほかの詳細は不明。現存するかれの自筆遺墨からうかがえる宗真流とは、光悦の晩年70代にみられる肥痩の変化が著しい書風に、中国の張即之〈ちょうそくし・1186-1266〉の書風と大師流(弘法大師空海を始祖とする書流)を加味して成った独自の書である。同じく光悦流の名手であった尾形宗謙〈おがたそうけん・1621-87、光琳・乾山の父〉の書とよく似ているところから、宗真と宗謙の間の師弟関係が推定される。江戸時代初期には、茶の湯の流行により、書院飾りのための巻物を誂えることが盛行した。金泥を霞形に刷いた料紙に、金泥ならびに各種絵の具で美しい装飾下絵が描かれるこの巻物も、当時の趣向を反映したもの。藤原定家〈ふじわらのさだいえ・1162-1241〉撰進の『新勅撰和歌集』の中から、恣意的に歌を14首選んで揮毫する。線の太細の変化もさることながら、連綿の美しさがその真骨頂である。自筆の奥書(慶安2年〈1649〉)により、宗真70歳の筆と知れる。
春のはじめ雨降日草の青みわたりて見え侍ければ京極前関白家肥後いつしかとけふゝりそむる春雨に色づきわたる野辺の若草
オブジェクトの概要
ライセンスなど
所管・分類など
グループのオブジェクト
OPEN DATADESIGN
Keio Object Hub では、データのオープン化を進めるだけではなく、オープン・データを活用してどのような体験がデザインできるか、さまざまな試みを行っています。
オブジェクトの詳細
物理的特性
- 重量と数量
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員数 1巻
- 付属品
- 桐箱一 、紙帙
Keio Object Hubでは、試験的な取り組みとして、AI(機械学習)を用いてキーワードを付与し、検索やフィルタリングに使用しています(AIサジェスト)。
初期ローンチ時は、Google Cloud の Vision APIを利用して、各オブジェクトの画像を解析し、自動的にキーワードを付与しています。