紺紙金銀交書法華経巻第七断簡
- 年代
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制作年 AD11
- タイトル
- コンシキンギンコウショホケキョウマキダイ7ダンカン
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
これは、藍で染めた紺紙に、金泥・銀泥で一行ごとに交互に謹厳な筆致を駆使して書写した紺紙金銀交書経。釈尊の極楽浄土が七宝で荘厳されていたと経典に説くところから、写経を金と銀の文字、銀の界、瑠璃の紺紙と、仏法にいう七宝にちなみ荘厳する。『正倉院文書』の天平10年〈738〉の「経巻納櫃帳」に、「神符経(しんぷきょう・七千仏神符経)一巻金銀交字」とあり、また、慈覚大師円仁〈えんにん・794-846〉の『入唐求法巡礼行記(にっとうぐほうじゅんれいこうき)』によると、開成5年〈840〉7月に中国・五台山の経蔵閣において「紺碧紙金銀字大蔵経六千余巻」の存在を記している。かような遺例により、金銀交書の写経は、もとは中国で考案され、奈良時代に遣唐船などによってわが国に将来されたものと思われる。今日、こうした紺紙金銀交書経の遺品はきわめて少なく、わずかに、天暦3年〈949〉の奥書をもつ「紺紙金銀交書法華経巻第七」(広島・浄土寺蔵)と、やや時代が降って平安中期(11世紀初)ころの書写と推定される「紺紙金銀交書法華経巻第二」(五島美術館蔵)・「紺紙金銀交書法華経」(8巻・延暦寺蔵)が古い遺品として知られる。これに次ぐのが「紺紙金銀字一切経」(藤原清衡発願。通称「中尊寺経」)である。「中尊寺経」以前の交書経が『法華経』にかぎることは注目される。最澄〈さいちょう・767-822〉は比叡山延暦寺に天台宗を開き、『法華経』を根本経典に定めた。その後、法華八講、法華三十講(『法華経』8巻28品と、開結経である『無量義経』『観普賢経』2経を講ずる法会)が行われたり、『法華経』巻第五の「提婆達多品第十二」に女人成仏が説かれていることなどから、平安時代の貴族社会に法華信仰が高まった。また、『法華経』巻第四の「法師品第十」には写経成仏が説かれ、末法思想の影響などから貴族の間でいよいよ『法華経』の書写が盛んとなった。平安貴族の美意識と極楽浄土の願望が経典の荘厳化に拍車をかけた。この断簡は、その書風から推して、平安時代中期(10世紀)のものと考えられる。『法華経』巻第七「妙音菩薩品第二四」の部分。もとは、前記、五島美術館所蔵の巻第二と僚巻をなしていたものの断簡と思われる。
オブジェクトの概要
ライセンスなど
所管・分類など
グループのオブジェクト
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Segment of Lotus Sutra Vol.7 (with alternate lines in silver and gold on dark-blue paper)
物理的特性
- 重量と数量
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員数 1幅
- 材質・技法・形状
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材質 藍で染めた紺紙に紺泥(金紛とにかわ)銀泥で交互に書写。
- 付属品
- 太巻
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