Object
舞踏譜「なだれ飴」
1998年に設置された土方巽アーカイヴは舞踏の創始者、土方巽(1928‒1986)とその稽古場アスベスト館にまつわる資料体、および関連して高井富子・池宮信夫・石井満隆・辻村和子・副島輝人・吉本隆明に関する資料体を有している。土方の稀有な作舞方法「舞踏譜」の存在は、1986年の死後に研究が開始され、理解が広まった。アスベスト館が所蔵していた16冊のスクラップブックやスクリプトシート255組(1300枚)が現在保存されているが、当資料〈なだれ飴〉は唯一作品を推定できるスクラップブックである。1972年土方は《燔犠大踏鑑第二次暗黒舞踏派 結束記念公演 四季のための二十七晩》という連続公演を行った。スクラップブックに付された名称により、5作品の4番目にあたる〈なだれ飴〉制作のために用意されたノートであると推測される。土方が創造・開発した「動き」が名前を与えられて記号化され、後に「舞踏譜の舞踏」として発展されてゆくメソッドの萌芽が見られ、また舞踏の歴史上重要な連続公演の創作ノートとして舞踏研究において貴重な資料である。(石本華江)
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