高三隆達筆短冊(隆達節)

- 人物
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作者高三隆達
- 年代
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制作年 AD16
- タイトル
- タカサブリュウタツヒツタンザク
- 材質・技法・形状
- 紙本墨書
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
高三隆達〈たかさぶりゅうたつ・1527-1611〉は、堺の薬種商の家の生まれ。日蓮宗顕本寺(けんぽんじ・大阪府堺市)の僧となり、日長(にっちょう)と改める。庵室を自在院(じざいいん)といい、高三坊(たかさぶぼう)と称したが、やがて還俗。小歌の名手としての盛名を高め、隆達節(りゅうたつぶし)と呼ばれる新しい歌謡を民衆に広めた。伏見城の能舞台において、細川幽斎〈ほそかわゆうさい・1534-1610〉の鼓に合わせて歌い、豊臣秀吉〈とよとみひでよし・1537-98〉らの喝采を浴びたことは有名。書にも巧みで、自ら書写した「隆達節」(一巻・個人蔵)などが伝存する。さらに、本阿弥光悦〈ほんあみこうえつ・1558-1637〉周辺の紙師宗二(そうじ)調製の料紙(金銀雲母下絵)に角倉素庵〈すみのくらそあん・1571-1632〉が揮毫した「隆達節」(もとは一巻。断簡が東京国立博物館に収蔵)などもあり、その交友も広範囲に及んでいたことを推察する。書流系譜においては、牡丹花肖柏〈ぼたんかしょうはく・1443-1527〉を祖とする堺流に挙げられる。これは、隆達自作の小歌(=隆達節)を短冊形に書写したもの。かなりの能書で、手馴れた筆致である。文句の右横には、墨譜(曲節を明らかにするための点)がしるされる。隆達の遺墨は稀少で、この譜付けの一幅などは、尊貴な遺品といえよう。
夜ふけておりやるをいまおもひあはせたいとをしの君や身がまゝにならぬ隆達
オブジェクトの概要
ライセンスなど
所管・分類など
グループのオブジェクト
OPEN DATADESIGN
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Tanzaku by Takasabu Ryutatsu
物理的特性
- 重量と数量
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員数 1幅
- 材質・技法・形状
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材質 紙本墨書
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