後奈良天皇筆短冊

- 人物
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作者後奈良天皇
- 年代
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制作年 AD16
- タイトル
- ゴナラテンノウヒツタンザク
- 材質・技法・形状
- 紙本墨書
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
後奈良天皇〈ごならてんのう・1496-1557〉は後柏原天皇〈ごかしわばらてんのう・1464-1526〉の第二皇子で、第105代の天皇。名は知仁(ともひと)。大永6年〈1526〉父帝のあとを受けて践祚。しかし、折からの戦乱の世に即位式を挙行する費用がなく、10年後にようやく即位した。皇室衰微の中にもなお天皇としての深い自覚を示し、天文9年〈1540〉『般若心経』を書写して諸国の一ノ宮に奉納、当時流行していた飢饉と疫病の終息を祈念したことが知られる。また、好学の天皇は三条西実隆〈さんじょうにしさねたか・1455-1537〉や清原宣賢〈きよはらのぶかた・1475-1550〉から和漢の講義を受け、古典の書写・継承につとめて和学の興隆に寄与した。筆跡は、書流史上、後柏原院流にその名を連ねており、父帝の豊潤にしてのびやかな書風に酷似する。この短冊の歌は、『新古今和歌集』巻第一・春歌上に所収される慈円〈じえん・1155-1225〉の詠歌。古歌の書写ゆえに、署名も書かず、二行目は一字下げて書写する。短冊書写の故実である。茶色地の料紙に、金泥で藤などの草木、銀泥で雲や池などが描かれた豪華なもので、稀有な存在である。
天原ふじの煙の春の色のかすみになびく明ぼのゝ空
オブジェクトの概要
ライセンスなど
所管・分類など
グループのオブジェクト
OPEN DATADESIGN
Keio Object Hub では、データのオープン化を進めるだけではなく、オープン・データを活用してどのような体験がデザインできるか、さまざまな試みを行っています。
オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Tanzaku by Emperor GoNara
物理的特性
- 重量と数量
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員数 1幅
- 材質・技法・形状
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材質 紙本墨書
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