装飾法華経断簡
装飾経(荘厳経とも)は、すでに奈良時代にその萌芽が認められるが、一般に装飾経といえば平安時代後期の貴族の美意識を反映した遺品を指す。現世利益・極楽往生を欣求する平安朝貴族たちの切なる耽美性が込められた写経であるが、これには法華経信仰が密接に関わっている。最澄が比叡山に天台宗を開宗して以来、『法華経』は同宗の根本経典と定められた。さまざまな『法華経』の講会(法華八講・法華三十講)が地域・階級を超えて盛んに行われ、『法華経』は広範な信仰を集めた。そして、人々の『法華経』に対する知識が深まるとともに、その説くところの受持・読誦・写経(書写)などの功徳が理解され、その結果、『法華経』の装飾経が多く作られた。この装飾経もこうした背景に生まれたもので、『法華経』巻第五・安楽行品(あんらくぎょうほん)第十四の断簡。本紙の天地に金銀の切箔を散らす装飾技法は、「久能寺経(くのうじきょう)」(永治2年〈1142〉成立)に共通するものがある。写経を専門とした経師の整った筆跡とはことなり、個性的な書風から、結縁の公卿自筆の写経ではなかったか。本文に朱で付されたヲコト点(漢文に付された訓点)は、後世、これを伝得した学僧が読誦の便により加点したもの。
オブジェクトの概要
ライセンスなど
所管・分類など
グループのオブジェクト
OPEN DATADESIGN
Keio Object Hub では、データのオープン化を進めるだけではなく、オープン・データを活用してどのような体験がデザインできるか、さまざまな試みを行っています。
オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Segment of Decorated Lotus Sutra
物理的特性
- 重量と数量
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員数 1幅
Keio Object Hubでは、試験的な取り組みとして、AI(機械学習)を用いてキーワードを付与し、検索やフィルタリングに使用しています(AIサジェスト)。
初期ローンチ時は、Google Cloud の Vision APIを利用して、各オブジェクトの画像を解析し、自動的にキーワードを付与しています。