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大方等大集経巻第八断簡(称徳天皇勅願一切経)

称徳天皇〈しょうとくてんのう・718-770〉は聖武天皇〈しょうむてんのう・701-756〉の第二皇女。天平勝宝元年〈749〉に即位(孝謙天皇)、のち淳仁天皇〈じゅんにんてんのう・733-765〉に譲位、孝謙上皇となる。天平宝字元年〈764〉、恵美押勝〈えみのおしかつ=藤原仲麻呂・706-764〉が反乱、孝謙上皇方と戦い敗死。押勝の女婿であった淳仁天皇は猜疑を受けて淡路に配流され、孝謙上皇が再び帝位につき称徳天皇となった。これは、神護景雲2年〈768〉、称徳天皇が先帝淳仁天皇(天平神護元年〈765〉、33歳で没)の追善のために発願供養した一切経のうちの1巻である。神護景雲元年〈767〉8月に企画が起こされ、称徳天皇の没後の宝亀年間(770~780)まで継承されたという。「神護景雲経」とも呼ばれる。「薬師寺経」とともに大ぶりで堂々とした筆致は、「大聖武」(伝聖武天皇筆『賢愚経』)の影響を強く受けている。奈良朝後期を代表する写経である。黄檗(きはだ・高貴な色として珍重されていた黄色に染める効能のほかに、防虫効果もあった)の汁で染めた黄麻紙を使用している。
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- タイトル(英題)
- Segment of Issaikyo Sutra Manuscript Made at the Votive Wish of Empress Shotoku
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