Object

Mountain Landscape in Snow

Keio Object Hub
Person
Date
Muromachi period (16th century)
Measurements
22.3×37.8
Materials, techniques and shape
Ink on paper
Collections
Depository
Keio Museum Commons
Ref. number
13004
License
Images license
Creditline

Tokiwayama Bunko Foundation(deposited at Keio University)

URL
Classification
Art
AI Tagging
Brown Sleeve Wood Font Beige

惟高妙安(1480ー1568)は、室町時代の禅僧。相国寺住持・鹿苑僧録を務める。学問僧として知られる。
 描かれているのは、雪の降る水辺を傘をさした人物が往来する景色である。画には「山林樵客」朱文方印が押されている。
 本図の賛は出品番号18の大愚宗演(だいぐそうえん)の賛とは異なり、雪にまつわる二つの故事を用いる。すなわち、十雪図のうちの「鄭綮驢雪」(鄭綮という詩人が、長安郊外の灞橋を風雪の中、ロバに乗って渡る時、詩が思い浮かぶ、と言った)と、彭淵材という人が、私は恨みがましくない人間だが、五つだけ恨みに思うことがある、鰣魚(ニシンに似た魚)に骨が多いこと、キンカンが酸っぱいこと、ジュンサイが体を冷やすこと、海棠の花に香がないこと、文章の名手曾鞏が詩作が苦手なことだ、と言ったというもので、当時の五山では比較的知られたものであった。

​​​​​「常盤山文庫×慶應義塾 臥遊─時空をかける禅のまなざし」展(2023.10 慶應義塾ミュージアム・コモンズ)図録 掲載

林是梨耶又李耶
万山白尽灞橋涯
不須更有海棠恨
花縦無香莫踏花
惟高暮翁(印「惟/高」)

梨の花かあるいはスモモの花が林いっぱいに咲いているのか、と思うほど、全ての山々が白く覆い尽くされた灞橋のほとり(鄭綮を載せたロバはいないが、いたらさぞかし喜んだだろう)。ここで海棠に香がないなどと恨みに思う必要はない、(もともと香りのない雪なのだから、この美しい白さを味わえば良い、)せっかく積もった雪を踏み散らかさないでくれ。

「常盤山文庫×慶應義塾 臥遊─時空をかける禅のまなざし」展(2023.10 慶應義塾ミュージアム・コモンズ)図録 掲載

Overview

Date
Muromachi period (16th century)
Materials, techniques and shape
22.3×37.8 Ink on paper
Collections
常盤山文庫コレクション
AI Tagging
Brown Sleeve Wood Font Beige

Rights

Ref. number
13004
Creditline

Tokiwayama Bunko Foundation(deposited at Keio University)

Images
license

Depository and ID

Depository
Keio Museum Commons
URL
Classification
Art

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Identifiers

Title (EN)
Mountain Landscape in Snow

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Title (EN)
Mountain Landscape in Snow