中院通村筆詠草
- 人物
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作者中院通村
- 年代
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制作年 AD17
- タイトル
- ナカノインミチムラヒツエイソウ
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
中院通村〈なかのいんみちむら・1588-1653〉は、江戸時代前期の公卿。通勝の子。はじめ通貫と称し、慶長5年〈1600〉叙爵、このとき通村と改名した。号は後十輪院。正二位・権大納言に至る。後水尾天皇の信任厚く、たびたび江戸へ下向したが、寛永6年〈1629〉天皇が幕府の専制に反発して譲位を強行すると、この謀議に参画したという咎を受けて、江戸に幽閉された。その後、僧・天海のとりなしで赦免されて帰京し、正保4年〈1647〉内大臣に任じられたがほどなく辞し、承応2年〈1653〉66歳で没した。書は世尊寺流の名手で、中院流の祖とされる。博学で和歌にもすぐれ、家集『後十輪院集』を残している。また「関戸本古今集」の巻末識語ほか、古筆の鑑定にも才能を発揮した。これは、寛永15年〈1638〉正月14日の仙洞御会始のための詠草である。歌道の師であった父・通勝の添削をもとめたものではなかったか。「鴬声和琴」という兼題の歌会(あらかじめ歌題が示される歌会)で、御会始当日は、第1首目の「鴬のなくねも」を披講している。「通村/鴬声琴に和す/鴬の鳴く音も春に弾く琴の調べ変はらず千世鳴らさなむ/鴬のそのこととなき声も猶春の調べの折にあふらむ」
通村鴬声和琴鴬のなくねも春にひくことのしらべかはらず千世ならさなむうぐひすのそのことゝなき声も猶春のしらべのおりにあふらむ
オブジェクトの概要
ライセンスなど
所管・分類など
グループのオブジェクト
OPEN DATADESIGN
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Draft Kaishi by Nakanoin Michimura
物理的特性
- 重量と数量
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員数 1幅
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