阿野実顕筆書状
- 人物
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作者阿野実顕
- 年代
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制作年 AD17
- タイトル
- アノサネアキヒツショジョウ
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
阿野実顕〈あのさねあき・1581-1645〉は従四位上右少将季時(すえとき)の子(実は、季時の子・休庵〔大和内山の上乗院住持〕の子で、請われて季時の養子となる)。初名は実政、のち実時、さらに天正20年〈1592〉に実顕と改名した。元和5年〈1619〉権中納言、寛永10年〈1633〉権大納言に至る。蹴鞠の宗家・飛鳥井家において催された蹴鞠を見物、その見事な競技に、一座の皆々が満足の旨を報告してきた。早速にその礼を申し述べるべきところ用事で外出、日延べしたことを詫びている。宛名を「飛鳥井様」とのみ記す。が、実顕と同年代の飛鳥井某となれば、飛鳥井雅宣〈あすかいまさのぶ・1586-1651。雅章の父〉が相当するものと思われる。実顕は、当時光悦流の能書公卿として知られる。この書状の筆致にもその面目が遺憾なく発揮されている。「一昨日は御鞠興行、本望の至りに存じ候。皆々見物仕り候衆、満足仕り候由申し越し候。昨日御礼申し入るべくの処、他出致し、延引本意に背くと存じ候。猶、参を以って御意を得べく候。かしく。御報に及ばず候。以上。二月十六日飛鳥井様人々御中実顕」
[端裏書]飛鳥井様人々御中実顕不及御報候以上一昨日者御鞠興行本望之至存候皆々見物仕候衆満足仕候由申越候昨日御礼可申入之処致他出延引背本意存候猶以参可得御意候かしく二月十六日
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ライセンスなど
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Letter by Ano Saneaki
物理的特性
- 重量と数量
-
員数 1葉
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