Letter by Kasuga-no-Tsubone

- Person
-
作者春日局
- Date
-
制作年 AD17
- Title
- カスガノツボネヒツショウソク
- Collections
- Century Akao Collection
- Depository
- Institute of Oriental Classics (Shido Bunko) Campus Mita
- Ref. number
- AW-CEN-001234-0000
- License
- CC BY Images license
- Creditline
-
慶應義塾(センチュリー赤尾コレクション)
- URL
- Classification
- Art
- AI Tagging
- Handwriting Rectangle Font Pattern Paper
春日局〈かすがのつぼね・1579-1643〉は、3代将軍徳川家光〈とくがわいえみつ・1604-51〉の乳母として史上有名である。名はふく。明智光秀の重臣斎藤利三〈さいとうとしみつ・1534-82〉の娘として生まれたが、天正10年の本能寺の変ののち、光秀とともに利三は敗死。彼女は稲葉重通〈いなばしげみち・?-1598〉の養女として成長し、その後、重通の養子正成〈まさなり・1571-1628〉に嫁した。正勝・正定・正利の三子を産んだが、慶長9年〈1604〉、26歳のとき、板倉勝重〈いたくらかつしげ・1545-1624〉に推されて家光の乳母となった。以来40年、常に家光に侍し、忠勤を尽くした。家光の将軍後嗣にあたっては、蔭の立役者といわれている。元和9年〈1623〉家光が将軍になると、大奥の一切を委され、威勢をふるった。晩年は江戸湯島に天沢寺を建立、菩提寺に準じていた。この消息は「御ひさ様」に宛てるが、誰かは不明。文中の「上様」はいうまでもなく家光を指す。家光は、乳母春日局の直訴により初代将軍家康から3代将軍を遺言されたこともあって、家光にとって家康は神祖と仰ぐべき存在であった。家康崇敬の丹心は、家康を祀る日光東照宮社参という行動で示される。家光の日光社参は生涯9度に及ぶ。なかでも寛永13年〈1636〉の二十一回忌法要、同17年〈1640〉の二十五回忌法要には、「東照社縁起」(家康の一代記を絵巻に作ったもの)を企図、奉納している。文中「日光にても上様御懇ろに遊ばし候由、数々目出度さ限り御座無く候」の文言により、この時の社参は、上記いずれかの時と推量される。この時、春日局は58歳か62歳。たっぷりとした量感あふれる筆に、円熟の境に達した女傑の風貌が彷彿とする。「其方殿より便り御座候まま、御文にて申し上げ候。先々、御二人様御息災に、殊に殊に、御官位御進み、御繁盛の御事ども、その他、日光にても、上様御懇ろに遊ばし候由、是又満足申し候。我等も塩原へ湯治いたし、騒動の様に御座候まま、御心安く思し召し候べく候。目出度く、かしく。/返すがえす、御子様方御息災に御繁盛の御事、我等満足、これに過ぎ申さず候。さぞさぞ御前にも御満足、我等推量の外に存じ候て、参り申し候。御**として、綿帽子一つ、昆布一包み贈り下され候。御志の程、浅からず存じ候。尚、重ねて申し上げ候べく候。かしく。春日/御ひさ様誰々申給へ」
(上段)返々御子さまかた御そくさひニ御はんしやうの御事我ら満そくこれにすき申さす候そちとのよりたより御さ候さそ\/まゝ御ふみニて申あけ候御前ニもまつ\/御ふたりさま御満そく御そくさひニことに\/我らすいりやうの御くわんゐ御すゝミほかに御はんしやうの御事ともそんし候てそのほか日光ニてもまいり申候上様御ねん比ニ御***としてあそはし候よしわたほうし一つかす\/めてたさこふ一つゝミかきり御さなく候おくり御まへニもいよ\/くたされ候御そくさひさまニ御さ候よし御心さしの(下段)ほとあさからすこれ又満そく申候そんし候我らもしほはらへなをかさねてとうしいたしさうたうの申あけ候へく候かしくやうニ御さ候まゝ御心やすくおほしめし候へく候めてたくかしく御ひさ様かすか誰々申給へ
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- Title (EN)
- Letter by Kasuga-no-Tsubone
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