Portrait of Priest Gutei by Konoe Taro-gimi

- Person
-
作者近衛太郎君
- Date
-
制作年 AD16
- Title
- コノエタロウギミヒツグテイオショウジガサン
- Materials, techniques and shape
- Ink on paper
- Collections
- Century Akao Collection
- Depository
- Keio Museum Commons Campus Mita
上方の賛の最後に見える花押は、近衛太郎君のもの。近衛太郎君は、「信尹公息女」(『古筆流儀分』)「三藐院公ノ長女」(『皇朝名画拾彙』)とあるように、近衛信尹〈このえのぶただ・1565-1614〉の娘で、筆跡は三藐院流(信尹の書風)の書き手と知られ、さらに画技では、父信尹が得意とした達磨・布袋・人麿の画賛に傑出した画才を発揮したという。実際に、歌仙色紙、書状、画賛等々、いくつもの遺例が現存する。ところが、「太郎」という名前や花押の存在に加えて、信尹そっくりのいかにも男性的な書風を勘案して、太郎君が男性であったとも説もあり、いずれを決する確固たる証明もなく、謎につつまれている。本図は、中国・唐代の人、倶胝和尚を描いたもの。この倶胝和尚、小院の住持に収まっていた若いころ、ひとりの尼(実際尼)が訪ね来て、「速やかに一句を」との問いに、倶胝は何も答えることができなかった。その悔しさで、寺を棄てて諸方遊歴を決意。そのうち馬祖道一の法孫・天竜智洪に参じ、この事を尋ねた。すると天竜は、何もいわずにただ1本の指を突き出して見せた。その瞬間、倶胝は大悟を得たという。これが、一指頭禅(倶胝指頭の禅・倶胝の一指・倶胝竪指とも)と言われる禅の公案。倶胝は以後生涯にわたって禅旨を問う者あればいつも指を1本立てて示したという。本図は、倶胝が指を1本立てた姿を略画したもの。上部の賛の書風がいかにも信尹の書そのものを彷彿とさせるほど酷似する。おそらくは、画・賛ともに、信尹の手本の存在を思わせる。「写し絵は何とてものをいはざらむささくる指のものをいふとて」
うつしゑハなにとてものをいはさらむさゝくるゆひのものをいふとて (花押)
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Details
Identifiers
- Title (EN)
- Portrait of Priest Gutei by Konoe Taro-gimi
Physical description
- Weights and quantities
-
Quantity 1幅
- Materials, techniques and shape
-
Materials 軸:象牙
- Attachments
- 外箱、極札2種、包裂、巻止め、墨書書付2点、メモ(現代)1点、メモ(近代)2点、コピー3種
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