Object

Portrait of Saigu-no-Nyogo

Keio Object Hub
Date
制作年 AD17
Title
カセンエ(サイグウノニョウゴ)
Collections
Depository
Institute of Oriental Classics (Shido Bunko) Campus Mita
Ref. number
AW-CEN-000654-0000
License
CC BY Images license
Creditline

慶應義塾(センチュリー赤尾コレクション)

URL
Classification
Art
AI Tagging
Handwriting Art Font Rectangle Creative arts

藤原公任〈ふじわらのきんとう・996-1041〉撰になる『三十六人撰』は、当時の秀歌の規範として貴族たちの文芸の座右に重んじられた。やがて、平安時代末期・12世紀になると、これら歌人の画像を描いてその代表歌1首を書き添えた歌仙絵が生まれた。なかでも「佐竹本三十六歌仙絵巻」「上畳本三十六歌仙絵巻」が有名である。後世、歌道の流行を歌仙信仰にともなって、絵巻形式の巻子本から、各歌仙ごと色紙に貼り込んだ色紙帖が考案された。歌仙と歌が一体となったものや、歌と歌仙像を分離して左右一対に組み合わせた歌合形式の色紙帖などが作られた。いずれも、歌仙像は当時の名だたる絵師に、歌は能書の公卿に書写を依頼して制作されたものである。本図は、歌仙・和歌が一体となって作られた三十六歌仙色紙帖から剥離されて、掛幅に仕立てられたもの。像主・斎宮女御〈さいぐうにょうご・929-985〉は、村上天皇〈むらかみてんのう・926-967〉の女御。几帳の背後に上畳に坐して物思いにふける姿。他の歌仙と異なって、特別に背景が描き加えられているのは、高貴の身分が配慮されてのことであろう。和歌の書風、歌仙の画風から江戸時代前期・17世紀の作品と思われる。なお、歌は『拾遺和歌集』ほかに斎宮女御の歌として入集する代表歌であるが、ただ、第2句が「峰の松風」が「峰のしら雪」となっている。筆者の単なる覚え違えによるものであろうか。「琴の音に峰の白雪通ふらしいづれの緒より調べそめけん斎宮女御」

琴の音に峯のしら雪かよふらしいづれのをよりしらべそめけん斎宮女御

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AW-CEN-000654-0000
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CC BY
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慶應義塾(センチュリー赤尾コレクション)

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Depository
Institute of Oriental Classics (Shido Bunko)
Campus Mita
URL
Classification
Art

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Details

Identifiers

Title (EN)
Portrait of Saigu-no-Nyogo

Physical description

Weights and quantities
Quantity 1幅

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Portrait of Saigu-no-Nyogo

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Weights and quantities
Quantity 1幅