Image of Kakinomoto no HItomaro by Konoe Nobutada

- Person
-
作者・賛者近衛信尹
- Date
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制作年 AD16
- Title
- カキノモトノヒトマロジガサン
- Materials, techniques and shape
- 紙本墨画
- Collections
- Century Akao Collection
- Depository
- Keio Museum Commons Campus Mita
- Ref. number
- AW-CEN-000939-0000
- License
- CC BY Images license
- Creditline
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慶應義塾(センチュリー赤尾コレクション)
- URL
- Classification
- Art
- AI Tagging
- Gesture Style Handwriting Font Art
近衛信尹〈このえのぶただ・1565-1614〉は、桃山時代の公卿で、摂関家近衛家の当主。文禄元年〈1592〉、秀吉の朝鮮出兵にみずからが総指揮をとるべく、渡航従軍を企てたが失敗。同3年、義兄たる後陽成天皇の勅勘に触れ、薩摩国最南端、坊の津に配流となった。後に帰洛し、還俗後、関白・氏長者さらには准三宮となった。歌道・書道に秀で、ことに書においては、近衛流(三藐院流)と称され、本阿弥光悦・松花堂昭乗とともに「寛永の三筆」の1人に挙げられ、不羈奔放の性格のままに、豪放自在、すこぶる個性的な書をかいた。この賛の書風もその典型である。信尹の書風は、没後、多くの追随者を得て、一世を風靡した。また、画にも非凡の才を発揮、とくに水墨画の名品を多く残している。これは、画・賛ともに信尹自筆の柿本人麿自画賛である。歌仙信仰の長い歴史の中で、柿本人麿は歌道の聖として崇められ、人々からひときわ高い信仰を集めてきた。以来、人麿を祀る人麿影供(人麿供とも)が生まれた。これは、歌会において、床に人麿の画像を掛け、歌聖柿本人麿を供養する儀礼で、歌道の向上を願い、あるいは歌会の成功を祈ったのである。平安時代・12世紀から起こった風習である。この画像も、こうした影響下で描かれたもの。ふつうは、大和絵の手法による極彩色の画像が好まれた。が、この画像は、柿本人麿(丸)像を文字絵に描いた略画。烏帽子と線描の顔貌に、狩衣姿の肩のあたりから胸にかけて「柿」の字。筆を持つ右手を「本」の草書体。右足と左足、指貫(袴)の姿を「人」字と「丸」字をもってあらわしている。あわせて柿本人麿の坐像に完成させている。賛の和歌は、『古今和歌集』(巻第四・秋歌上)には「題しらず読み人しらず」として「わがかどに……」の本文で、『古今和歌六帖』(第二)には「いなおほせどり人まろ」として「わがやどに……」の本文で所収する。初句と第二句を万葉仮名、第三句以下を平仮名と書き分けている。また、珍しく「文禄五年八月廿五烏(=日)」の年記が加えられている。信尹は前左大臣、薩摩国防の津に流謫中、時に32歳であった。望郷の念やみがたく、卒然と筆を執ったものと思われる。「わが門にいなおほせ鳥の鳴くなへに今朝吹く風に雁は来にけり」
わがかどにいなおほせどりのなくなへにけさふくかぜにかりはきにけり文禄五年八月廿五烏
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- Title (EN)
- Image of Kakinomoto no HItomaro by Konoe Nobutada
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- Weights and quantities
-
Quantity 1幅
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- 巻止め
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