仮名法華経切

- 人物
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作者伝後京極良経
- 年代
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制作年 鎌倉時代(13世紀)
- タイトル
- カナホケキョウギレ
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
鎌倉時代(13世紀)に入るころになると、漢訳経典を訓み下し、仮名交じりの文章化が考案された。平安時代以来、難解な仏典には字訓・字音を付して読まれたが、経典の意味を理解しながら、さらには多数の人々が読誦するための要求からと推定される。ことに漢字の知識の乏しいとされる女性にも読みやすくしたものとも考えられる。書写の経典は、『法華経』のほか、『無量義経』『観普賢経』『観無量寿経』『阿弥陀経』など、法華三部経・浄土三部経に限る。この断簡は、『法華経』序品第一の「(世)尊既賛歎令妙光歓喜。説是法華経満六十小劫不起於此座。所説上妙法是妙光法師。悉皆能受持仏説是(法華令衆歓喜已。)」の部分。筆者を後京極良経〈ごきょうごくよしつね・1169-1206〉と伝えるが、良経の真筆ではなく、鎌倉時代初期に流行した腰高の瀟洒な字形を特徴とする後京極流の手によって書かれたものである。料紙の雲紙は、同時代の古筆「内侍切」(伝後京極良経筆)や「八幡切」(伝飛鳥井雅有筆)に似通う。高貴な女性のために調進されたものか。
尊すでに賛歎して妙光をして歓喜せしめてこの法華経をときたまふこと六十小劫をみつるまでにこの座をたちたまはず所説の上妙の法をこの妙光法師こと/\くみなよく受持せりほとけこの
オブジェクトの概要
ライセンスなど
所管・分類など
グループのオブジェクト
OPEN DATADESIGN
Keio Object Hub では、データのオープン化を進めるだけではなく、オープン・データを活用してどのような体験がデザインできるか、さまざまな試みを行っています。
オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Segment of Lotus Sutra
物理的特性
- 重量と数量
-
員数 1幅
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初期ローンチ時は、Google Cloud の Vision APIを利用して、各オブジェクトの画像を解析し、自動的にキーワードを付与しています。