日野輝資筆五首和歌懐紙

- 人物
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作者日野輝資
- 年代
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制作年 AD16
- タイトル
- ヒノテルスケヒツゴシュワカカイシ
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
日野輝資〈ひのてるすけ・1555-1623〉は、桃山時代の公卿。広橋国光の子。初名は兼保。永禄2年〈1559〉中絶していた日野家の養子となり、輝資と改名した。慶長7年〈1602〉正月7日、後陽成天皇が輝資と息男・資勝の出仕を止めた。父子は出奔。その年の4月にはふたたび禁中に出仕できるようになったものの、同12年に出家した。その後は千利休の門人として、東大寺にて茶道三昧に過ごした。文雅の道を学び、詩歌を能くした。書は道澄(近衛稙家の三男)を祖とする道澄流に属するという。この五首懐紙は、輝資が権大納言であった天正15年〈1587〉から慶長8年〈1603〉の間(33歳~49歳)に催された歌会での執筆。壮年期の充実した筆致が能書の一面を物語る。「夏の日、同じく五首を詠める和歌権大納言藤原輝資/卯の花、路を隠す白妙に卯花咲ける山里は踏跡見せぬ雪の通ひ路/隣の蚊遣火草垣の隔てもわかず暮るる夜はたくや蚊遣の煙いぶせき/樹陰、涼を納む枝たれし茂る柳の木隠れは風吹かぬ間も暑さおぼえず/書を披て恋を恨むいつしかにいひさけられし変はり行く心を見する一筆は憂し/夕陽嶋に映る夕日かげ波のまがひにさしうつる絵島が崎ぞ色まさり行く」
夏日同詠五首和歌権大納言藤原輝資卯の花、路を隠す白妙に卯花さけるやま里は踏あとみせぬ雪のかよひぢ隣の蚊遣火草がきのへだてもわかずくるゝ夜はたくやかやりのけぶりいぶせき樹陰、涼を納む枝たれし茂るやなぎのこがくれは風ふかぬまもあつさおぼえず書を披て恋を恨むいつしかにいひさけられしかはり行こゝろをみする一筆はうし夕陽嶋に映る夕日かげ波のまがひにさしうつるゑじまがさきぞ色まさり行
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Waka Kaishi by Hino Terusuke
物理的特性
- 重量と数量
-
員数 1幅
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