秋庭元重筆一品経和歌懐紙

- 人物
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作者秋庭元重
- 年代
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制作年 AD15
- タイトル
- アキバモトシゲヒツイッポンギョウワカカイシ
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
秋庭元重〈あきばもとしげ・?-1509〉は、室町時代中期の武将。備中松山城主となる。長享元年〈1487〉と明応元年〈1492〉の二度、9代将軍足利義尚〈あしかがよしひさ・1465-89〉・10代将軍義稙〈よしたね・1466-1523〉の命により、近江国内の寺社本所領や幕府近臣の所領を押領した六角高頼〈ろっかくたかより・1462-1520〉を討伐すべく出陣し、功があったという。これは、一品経和歌懐紙とよばれるもの。一品経和歌とは、法華三十講(『法華経』を講説する法会の一つ)や一品経供養の後宴に開催される和歌会で、参集の人々が『法華経』二十八品・開結二経(『無量義経』『観普賢経』)の中から一品を選び、その経意を詠んだもの。まず各自結縁の一品を題として詠み、その経意を受け、「懐旧」あるいは「述懐」として、自身の思いを詠む形式。この懐紙は『法華経』巻第六「法師功徳品第十九」の五字偈の一部「父母所生眼悉見三千界(父母からもらったこの自分の目で見よ。その目が澄んでおり、清らかであれば三千世界の中にどんなものでも見ることができる)」について詠んだもの。その書は、伝統的な公卿風の筆致である。武将ながら、貴族的教養を積んでいたことを示すものである。「冬の日、法華経を聴講し、同じく「法師功徳品」を詠める和歌/備中守平元重/父母所生眼悉見三千界海山も迷ふかたなきみるめより思はざらめやたらちねのあと/懐旧十年余り見し世ぞわきて浮かびくる昔にもろき袖の涙も」
冬日聴講法華経同詠法師功徳品備中守平元重父母所生眼悉見三千界海山もまよふかたなきみるめよりおもはざらめやたらちねのあと懐旧十とせあまりみし世ぞわきてうかびくるむかしにもろき袖のなみだも
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ライセンスなど
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グループのオブジェクト
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Ippongyo Waka Kaishi by Akiba Motoshige
物理的特性
- 重量と数量
-
員数 1幅
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