里村紹巴筆元日試毫

- 人物
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作者里村紹巴
- 年代
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制作年 AD16
- タイトル
- サトムラジョウハヒツガンジツシゴウ
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
里村紹巴〈さとむらじょうは・1524-1602〉は、安土桃山時代を代表する連歌師。俗称は松井氏。臨江斎・半酔子などと号した。奈良・興福寺の明王院の喝食となり、天文11年〈1542〉に出家、まもなく上京、周桂〈しゅうけい・1470-1544〉・里村昌休〈さとむらしょうきゅう・1510-52〉に師事して連歌を修める。天文21年〈1552〉昌休の没後、その遺児の昌叱〈しょうしつ・?-1603〉を養育したことから、里村家を継いだ。三条西公条から和歌や『源氏物語』を学び、近衛稙家からは古今伝授を受ける。織田信長・明智光秀・豊臣秀吉ら、時の権力者をはじめ、公卿・武家・僧侶らと広い交渉があった。が、文禄4年〈1595〉豊臣秀次の自尽事件に際し、連座したため園城寺に蟄居させられる。赦されて帰洛するも、活動は旧に復さず、同7年、78歳で没した。これは、年頭に当たり、門弟各家において興行される新年の連歌会の発句を7句、詠み初めとして揮毫したものである。第一句は紹巴みずからの家の分、以下は、里村昌叱、佐久間与六郎(信長の臣・佐久間将監実勝の祖父)、内藤筑前守重政(信長の臣)、井尻六郎左衛門尉(未詳)、西蔵坊(未詳)、蒲生左兵衛大夫氏郷〈がもううじさと・1556-95〉ら6人の門人の所望に応じて詠んだものである。味わい深い枯淡の筆致により、晩年の執筆と思われる。「元旦試毫紹巴つぼみしや今日より年の花盛/於昌叱翁舞摘むは似げなき若葉哉/佐久間与六郎殿例年引く袖を心の松の子日哉/若州内藤筑州御千句第一にて例年御所望春の色空にや競ふ磯の松/従山崎井尻六郎左衛門尉所望竹の葉の雫に深し去年の雪/丹州西蔵坊所望花に去年見ざりし梅の立枝哉/江州蒲生左兵衛大夫殿興行梅が香に誘はれ誘ふ嵐哉」
元旦試毫紹巴つぼみしやけふより年の花盛於昌叱おきなまひ摘はにげなき若葉哉佐久間与六郎殿例年ひく袖をこゝろの松の子日哉若州内藤筑州御千句第一にて例年御所望春の色空にやきほふ磯の松従山崎井尻六郎左衛門尉所望竹の葉のしづくにふかし去年の雪丹州西蔵坊所望花に去年見ざりし梅の立枝哉江州蒲生左兵衛大夫殿興行梅が香にさそはれさめふ嵐哉
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グループのオブジェクト
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Haiku Kaishi by Satomura Joha
物理的特性
- 重量と数量
-
員数 1幅
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