飛鳥井雅親筆三首和歌懐紙

- 人物
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作者飛鳥井雅親
- 年代
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制作年 AD15
- タイトル
- アスカイマサチカヒツサンシュワカカイシ
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
飛鳥井雅親〈あすかいまさちか・〉は、室町時代の公卿。権中納言雅世〈まさよ・1390-1452〉の長男。正二位・権大納言に至った。文明5年〈1473〉出家し、栄雅(えいが)と号する。飛鳥井家は代々、蹴鞠と歌道の宗家であり、雅親は父の薫陶を受けた。やがて宮廷歌壇の中心的存在となり、将軍足利義政〈あしかがよしまさ・1436-90〉をはじめ、三条西実隆〈さんじょうにしさねたか・1455-1537〉・飯尾宗祇〈いいおそうぎ・1421-1502〉ら多くの歌人たちを指導した。また、能書としても名高く、飛鳥井流(栄雅流とも)の流祖として一派を築いた。三首の和歌のうち「馬上郭公」は家集『亜槐集(あかいしゅう)』、「新樹障月」「長江似帯」は『続亜槐集』に、それぞれ所収される。そのうち、「馬上郭公」の一首が、文安5年〈1448〉の詠を収める「雅親詠草」に所載されることにより、この懐紙は、雅親32歳の筆跡と判明する(雅親は、文安5年6月、従三位に進んだ際、左中将を辞している)。「夏の日、同じく三首の倭謌を詠める/左中将藤原雅親/新樹障月軒近き桂の蔭よ月のうちの枝だにあるに繁りそひつつ/馬上郭公いたるべき雲井ならねどほととぎす駒引き向けて慕ふ声かな/長河似帯滝つ瀬の糸引きかけて山めぐる倭文機(しづはた)帯や谷川の水」
夏日同詠三首倭謌左中将藤原雅親新樹障月軒ちかきかつらのかげよ月のうちの枝だにあるにしげりそひつゝ馬上郭公いたるべき雲井ならねどほとゝぎすこまひきむけてしたふこゑかな長河似帯たきつせのいとひきかけて山めぐるしづはたおびやたに川の水
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Waka Kaishi by Asukai Masachika
物理的特性
- 重量と数量
-
員数 1幅
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