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紫紙金字法華経断簡(国分尼寺経)

聖武天皇〈しょうむてんのう・701-756〉は、仏教による国家鎮護の思想から、天平13年〈741〉3月24日、詔勅を発して諸国に国分寺(金光明四天王護国之寺)、および国分尼寺(法華滅罪之寺)を建立し、国分寺には「紫紙金字金光明最勝王経」(1部10巻・国分寺経)を、そして国分尼寺には「紫紙金字法華経」(1部8巻・国分尼寺経)を施入、安置した。この一幅は、その国分尼寺経、『法華経』提婆達多品第十二の断簡。紫紙に銀泥の界(罫)を施す料紙に、金泥で『法華経』を書写する。紫紙は、漉き上がった斐紙を紫草の根で染め、椿の灰汁を媒染して染め上げた浸染の紙で、奈良時代にとくに写経料紙として使用された。紫色は、極楽世界に紫雲たなびくと説かれ、また紫色を帯びたもっとも金の純度の高い最上質の黄金を「紫磨金」というなど、七宝(七種の宝)の筆頭たる「金」を象徴するものでもあったといえる。
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OPEN DATADESIGN
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Segment of Gold Letters on Purple Paper Lotus Sutra (Nunnery Sutra)
物理的特性
- 重量と数量
-
員数 1幅
Keio Object Hubでは、試験的な取り組みとして、AI(機械学習)を用いてキーワードを付与し、検索やフィルタリングに使用しています(AIサジェスト)。
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