松花堂昭乗筆詠草

- 人物
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作者松花堂昭乗
- 年代
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制作年 AD17
- タイトル
- ショウカドウショウジョウヒツエイソウ
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
松花堂昭乗〈しょうかどうしょうじょう・1584-1639〉は、江戸時代初期の真言宗の僧侶。慶長5年〈1600〉石清水八幡宮で出家した。滝本坊実乗のもとで真言密教を学び、滝本坊住職となり、方丈を建てて松花堂と称した。近衛信尋、小堀遠州、江月宗玩、沢庵宗彭らと親交を持つ。かれは狩野山楽から画を学び、水墨画や大和絵にも長じ、また茶も能くし、風雅の道に通暁した文化人であった。ことに書道に優れ、尊朝法親王に学び、一方で空海の書法にも私淑した。やがて青蓮院流を礎とする、流麗瀟洒な書風を完成。松花堂流、また滝本流と呼ばれる。寛永の三筆の一人に数えられる能書である。昭乗が、誰について歌道を修めたか明らかではない。が、中院通村・木下長嘯子・佐川田昌俊(喜六)らとも親しく交わったので、その影響が考えられる。現存する短冊や手紙の中に書きつけられた和歌から、かれの非凡の歌才を知る。この5首はいずれもが釈教歌で、流麗な筆致とともに、深遠な法の道を詠い上げている。「釈昭乗/悟道心さへ忘れし窓の月影におどろきて知るもとの大空/仏性有情も心あらぬも海山もをとせぬ風の姿なりけり/諸相風のまゝに立ち騒ぐなりわきて見よ水を離れて浪のあるかは/受用心にはとまる色香もなかりけりさすが花には向かふものから/又、父母所生身速證大覚位といふ事をかぞいろ(=父母)の産みしこの身を其まゝに仏なりとは知る人ぞ知る」
釈昭乗悟道こゝろさへわすれし窓の月影におどろきてしるもとの大空仏性有情もこゝろあらぬも海山もをとせぬ風のすがたなりけり諸相風のまゝに立さはぐなりわきてみよ水をはなれて浪のあるかは受用心にはとまる色香もなかりけりさすが花にはむかふものから又父母所生身速證大覚位といふ事をかぞいろのうみしこの身を其まゝに仏なりとはしる人ぞしる
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識別情報
- タイトル(英題)
- Draft Kaishi by Shokado Shojo
物理的特性
- 重量と数量
-
員数 1幅
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