日允筆書状
- 人物
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作者日允
- 年代
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制作年 AD17
- タイトル
- ニチインヒツショジョウ
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
日允〈にちいん・1619-92〉は、江戸時代前期の日蓮宗の僧。本阿弥光瑳〈ほんあみこうさ・1578-1637〉の子で、本阿弥光悦〈こうえつ・1558-1637〉の孫。字は玄通（げんつう）、号を本通院という。８歳のとき京都の本満寺にて剃髪、身延山久遠寺の日暹〈にっせん・1587-1648〉に師事し、本法寺・下総国中山の法華経寺を経て、京都妙覚寺第24世の住持を努めた。徳の高い人物として知られ、日蓮宗の中でも重きを成す一派をつくった。書は光悦のものと見分けがつかないほど、光悦流を掌中していたという（『本化別頭仏祖統紀』所収「日允上人伝」）。まず、依頼されたいた書き物（日蓮宗の御題目か）が出来上がったのでお届けするという。その上、近日、江戸へ下向と聞いたので、その旅中の荷物に、刀一腰を加えて、本光新老（江戸在住の本阿弥一族の光新を名乗る人か）に届けてもらいたいという。宛名「後藤源左（衛門）尉」は、あるいは金座方（きんざがた）後藤家の第９代・後藤程乗〈ていじょう・1603-73〉であろうか。日允が、叡昌山本法寺（京都市上京区小川通寺ノ内）の第18世在任中のもの。中山法華経寺35世、妙覚寺24世になる以前のこと。比較的若い頃のものか。その筆致はまさしく光悦流そのもの。花押がなければ光悦の筆跡を見紛うばかりである。「書物、出来候間、これを進じ候。近日、御下り（江戸下向）の由、御太儀に存じ候。御荷物の内へ、刀一腰、伝言仕り度く候。御六ヶ敷（難しき）ながら御内衆（奉公人）へ仰せ遣わされ候て、本光新老（本阿弥光新）迠（＝迄）御届け頼み申し候。御報次第、持たせこれを進むべく候。恐惶謹言。二十八日（花押）／後藤源左（衛門）尉 御侍中本法寺日允」
［端裏書］後藤源左尉 本法寺日允御侍中‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐書物出来候間進之候近日御下之由御太儀に存候御荷物之内へ刀一腰伝言仕度候乍御六ヶ敷御内衆へ被仰遣候而本光新老迠御届頼申候御報次第持せ可進之候恐惶謹言廿八日（花押）
オブジェクトの概要
ライセンスなど
所管・分類など
グループのオブジェクト
OPEN DATADESIGN
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル（英題）
- Letter by Priest Nichiyin
物理的特性
- 重量と数量
-
員数 1葉
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