鳥飼宗慶筆書状

- 人物
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作者鳥飼宗慶
- 年代
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制作年 AD16
- タイトル
- トリカイソウケイヒツショジョウ
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
鳥飼(鳥養とも)宗慶〈とりかいそうけい・生没年未詳〉は、摂津国島下郡鳥飼(大阪府摂津市鳥飼)の人。号は鄰松斎。詳しい伝記は不明ながら、諸国から貢献する牛馬を放牧して事に従って朝廷・幕府の用に供した鳥養牧の後裔であろう。室町時代後期に尊円流(御家流)より派生して一家を成した能書家として知られる。その書は後世、鳥飼流と呼ばれ、織田信長の右筆楠長諳〈くすのきちょうあん・1520-96〉、三好長慶〈みよしながよし・1522-64〉や歌人としても知られる十市遠忠〈とおちとおただ・1497-1545〉らが追随した。この書状では、宛名の福田新三郎から送ってきた清書に宗慶が加筆添削を加えたこと、また、こまごまと手習いの要諦を指導、さらには、習練の上、いつにても見せに来なさいと、習書を督励している。福田新三郎は、宗慶の手習いの門弟であったことが推量される。当時の手習い、師弟関係の実態をうかがい知れる好資料である。「御札、為悦、他なく候。仍って、御清書の加筆、これを返進せしめ申し候。能くよく御覧合わさるべき事肝要に候。文字、今少し大きにゆるゆると然るべく候。案(下書き)を書かれ候て、いずれも調えらるべく候。御隙には、清書あまた調えられ、不図来臨あるべく候哉。ただ、斯様に申し候ては、御心得ゆき難く候はんずる哉。事々、恐々謹言。三月二十五日御返報 宗慶/福田新三郎殿 御返報 松庵宗慶」
御札為悦無他候仍御清書加筆令返進申候能々可被御覧合事肝要候文字今少大にゆる/\と可然候案を被書候ていつれも可被調候御隙にハ清書あまた被調ふと来臨あるへく候哉たゝかように申候てハ御心得ゆきかた候ハんする哉事々恐々謹言三月廿五日宗慶(花押)御返報 松庵福田新三郎殿 宗慶 御返報
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Letter by Torikai Sokei
物理的特性
- 重量と数量
-
員数 1幅
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