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千宗安筆書状

Keio Object Hub
人物
年代
制作年 AD18
タイトル
センソウアンヒツショジョウ
コレクション
所管
斯道文庫 キャンパス 三田
資料番号
AW-CEN-001587-0000
ライセンス
CC BY 画像ライセンス
クレジット表記

慶應義塾(センチュリー赤尾コレクション)

URL
基本分類
美術
AIタグ
手書き 工場 フォント 矩形

千宗安〈せんそうあん・1694-1726〉は、裏千家6代六閑斎泰叟(りっかんさいたいそう)のこと。のち、宗室と改め、裏千家今日庵における当主(家元)の名乗りを襲名した。11歳で父5代不休斎常叟〈ふきゅうさいじょうす・1763-1704〉を亡くし、6世を継承。表千家6代宗左(原叟・覚々斎)の薫陶を得て成長した。大徳寺の大心義統〈だいしんぎとう・1657-1730〉に参禅、また漢学を伊藤東涯〈いとうとうがい・1670-1736〉に学び、加えて能・狂言をもよくした。伊予松山城主・久松定直〈ひさまつさだなお・1660-1710〉の茶道奉行をつとめたが、32歳の若さで没した。新年の祝詞を拝受したことへの礼手紙。宗安一家の安穏を報じ、自らは、2月14、15日より大坂を経由して江戸に下向する旨を述べる。しばらく江戸詰めの様子、その留守中の細々について申し送っている。惜しくも宛名を欠くが、留守居の家中に申し送ったものか。「改年の御祝詞と為て預恵(賀状)、忝く披見せしめ候。弥々、無事に御越年の由、珍重に存じ候。爰元、相替る儀御座無く候。皆々、無事加年申し候。愚拙(宗安)も十四、五日比より大坂へ罷り越し、直に江戸へ罷り越し申し候。発句の御直し(添削)の儀候はんに、御居染め(滞在中)候迄、御上京の儀も御見合せ然るべく候哉と存じ候。/一、去冬、書中を以って申し述べ候。相達し申し候由、珍重に候。政之介が事も、先月、首尾懇に仰せ付けられ、安堵申し候。紀州表へ願い遣わし候処、未だ御報もこれ無く、留主(=留守)に成り候ても、御尋ね次第に引き取り申す積りに御座候。左様御聞き置き成さるべく候。/一、今年留守中、政之介も居り申し候段、先は安堵申し候。御登京も候はば、皆々、御懇と存じ候。園(宗安妻女)も此度、書中を以って申し述べ候由に御座候。万々、江戸より申し承るべく候。恐惶謹言。千宗安二月七日(花押)」

為改年之御祝詞預恵忝令披見候弥々無事ニ御越年由珎重存候爰元相替儀無御座候皆々無事加年申候愚拙も十四五日比より大坂へ罷越直江戸へ罷越申候発句之御直之儀候ハんニ御居染候迄御上京之儀も御見合可然候哉と存候一去冬以書中申述候相達申候由珎重ニ候政之介事も先月首尾懇被仰付安堵申候紀州表へ願遣候処未御報無之留主ニ成候而も御尋次第ニ引取申積ニ御さ候左様御聞置可被成候一今年留主中政之介も居申候段先ハ安堵申候御登京も候ハゝ皆々御懇と存候園も此度以書中申述候由ニ御さ候萬々江戸より可申承候恐惶謹言千宗安二月七日(花押)

ライセンスなど

資料番号
AW-CEN-001587-0000
ライセンス
CC BY
クレジット表記

慶應義塾(センチュリー赤尾コレクション)

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所管
斯道文庫
キャンパス 三田
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基本分類
美術

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オブジェクトの詳細

識別情報

タイトル(英題)
Letter by Sen Soan

物理的特性

重量と数量
員数 1幅

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タイトル(英題)
Letter by Sen Soan

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