桑山宗仙筆書状

- 人物
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作者桑山宗仙
- 年代
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制作年 AD17
- タイトル
- クワヤマソウセンヒツショジョウ
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
桑山宗仙〈くわやまそうせん・1560-1632〉は、江戸時代前期の茶人。桑山修理大夫重晴〈しげはる・1524-1606〉の子。名は貞晴(さだはる)とも、重長(しげなが)とも伝える。従五位下に叙せられ左近大夫を称した。後年、洞雲(とううん)と号した。宗仙は法名。豊臣秀長、秀吉、のち徳川家康に仕えた。茶の湯は千利休〈せんのりきゅう・1522-91〉の子・道安〈どうあん・1546-1632〉に学んだ。その茶風は史料が少なくはっきりしないが、道安を通じて利休の茶風をよく伝えたといい、宗仙の門下からは片桐石州〈かたぎりせきしゅう・1605-73〉が出ている。宛名の馬渕二左衛門(二郎左衛門尉)は不明。昨日の来訪にもかかわらず、折柄、気分がすぐれず内匠某(医師か)の所へ出掛けていたため不在であったことを詫びている。「奥州様」とあるのは、伊達政宗〈だてまさむね・1567-1636〉のことか。また、文中に登場する「和田主水」「松本左兵衛」は、ともに不明。あるいは、政宗の家臣であろうか。「昨日御出の由、余りに気相悪しく候て、内匠所へ参り御目に懸からず、御残り多く候。一、奥州様へ御報申し上げ候。御使者に御渡し候て給うべく候事。一、柳文札の事、先日、種々御念入り過分の事。一、只今拙者へ御音信和田主水殿へ仰せ付けられ候由、毎々、松本左兵衛殿へ書状を以って申し入れ候間、只今も此くの如くに候。其の御心得候て和(田)主水殿へ仰せ遣され給うべく候。恐々謹言。已上。五月二十七日宗/桑左近/馬渕二左衛門殿人々御中宗」
已上昨日御出之由餘気相悪候て内匠所へ参不懸御目御残多候一奥州様へ御報申上候御使者ニ御渡候て可給候事一柳文札之事先日種々入御念過分之事一只今拙者へ御音信和田主水殿へ被仰付候由毎々松本左兵衛殿へ書状を以申入候間只今も如此候其御心得候て和主水殿へ被仰遣可給候恐々謹言五月廿七日宗(花押)桑左近馬渕二左殿宗人々御中
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- タイトル(英題)
- Letter by Kuwayama Sosen
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- 重量と数量
-
員数 1幅
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