牡丹花肖柏筆消息

- 人物
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作者牡丹花肖柏
- 年代
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制作年 AD16
- タイトル
- ボタンカショウハクヒツショウソク
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
牡丹花肖柏〈ぼたんかしょうはく・1443-1527〉は、室町時代後期の連歌師。権大納言中院道淳(なかのいんみちあつ)の子。早くに出家して肖柏と称す。牡丹を「春咲かぬ花の心や深み草」と詠み、のちに牡丹花と号した。別に、夢庵(むあん)・弄花軒(ろうかけん)の号も持つ。肖柏は飯尾宗祇〈いいおそうぎ・1421-1502〉に師事して連歌や古典を学び、やがて古今伝授を受けた。また宗祇と宗長〈そうちょう・1448-1502〉と一座して『水無瀬三吟百韻』を残したり、『新撰菟玖波集』撰集に際しては宗祇を補佐した。肖柏は応仁の乱を避けて、摂津に隠棲したが、しばしば上洛して宮中の連歌会・歌会に参加し、のち堺へ移った。この手紙は、肖柏がある日、招かれた折に話題にのぼった『閑居抄』を、与四郎(未詳)に贈るに際して添えたもの。『閑居抄』とは、「永正四五年之間於夢庵山窓抄之/老比丘丘肖柏」という奥書をもつ仁和寺蔵本によれば、肖柏が摂津国池田の地に営んだ夢庵において永正4~5年(1507~1508)の間に編んだことが知られる。肖柏66~7歳の著作。『古今和歌集』以下『続後撰和歌集』に至る十代の勅撰集から撰歌した1324首(重出歌一首を含む)と、その他の諸歌集から撰歌した九首との計1333首を、春・夏・秋・冬・賀・哀傷・別・旅・恋・雑に部類した秀歌撰である。淡々と運んだ筆跡は、枯淡の書の美しさを見せている。「一日は御心閑かに候つる。忘れ難くて、又、『閑居抄』これを進らせ候。万、文に尽し難く候。かしく。与四郎殿へ 。夢。参る」
一日は御心しつかに候つる忘かたくて又閑居抄進之候萬文につくしかたく候かしく[封]与四郎とのへ 夢まいる
オブジェクトの概要
ライセンスなど
所管・分類など
グループのオブジェクト
OPEN DATADESIGN
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オブジェクトの詳細
物理的特性
- 重量と数量
-
員数 1幅
- 付属品
- 了意 丙辰五 極め
来歴
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