今川了俊筆書状

- 人物
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作者今川了俊
- 年代
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制作年 AD14
- タイトル
- イマガワリョウシュンヒツショジョウ
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
今川了俊〈いまがわりょうしゅん・1326-?〉は、南北朝時代の武将・歌人。俗名貞世。号に松月軒徳翁がある。貞治6年〈1367〉、足利義詮〈あしかがよしあきら・1330-67〉の死を契機に出家し、了俊と号した。応安3年〈1370〉に九州探題に任じられ、九州に下向。応永2年〈1395〉まで、25年間にわたって九州探題職にあって、足利方の武将として活躍した。その後、遠江守護として同国に下ったが、応永の乱後に上洛、以後は、一切の政治面から隠退。和歌・連歌の道に余生を送る。連歌を二条良基〈にじょうよしもと・1320-88〉に、和歌を冷泉為秀〈れいぜいためひで・?-1372〉に学び、読書と著作活動に明け暮れ、数多くの歌論書・連歌書などを残す。書道史上において、『今川状』(『今川了俊書札礼』)は江戸時代を通じ、寺子屋における児童用の道徳の教科書として幅広く愛用された。この手紙は、元光院(未詳)から、白蓮の花が届き、心が安まった旨を報じた礼手紙。『世継物語』(『大鏡』)の写本の借用を求められ、それを届けていることから、文雅の道に交わる親しき人に宛てたもの。その名を明らかにしないのは惜しい。「元光院より内々白蓮参り候由にて、持ち下され、寔(まこと)に以て、時節に早く、珍しき花、潔きに比して、気分も慰み一入と忝く存じ候。仰せの如く、今朝は緩々と御意を得、大慶に存じ候。猶面上に申し達すべく候。恐惶謹言。尚々、世継物語(『大鏡』)何より心易き御事に候。則ち之を進め申し候。以上。二十九日了俊(花押)」
尚々世継物語何より心易御事候則進元光院より内々白蓮之申候以上参候由にて被持下寔以時節ニ早珎敷花いさきよきに比して気分も慰一入忝存候如仰今朝は緩々得御意大慶存候猶面上可申達候恐惶謹言廿九日了俊(花押)
オブジェクトの概要
ライセンスなど
所管・分類など
グループのオブジェクト
OPEN DATADESIGN
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Letter by Imagawa Ryoshun
物理的特性
- 重量と数量
-
員数 1幅
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