与謝蕪村筆書状

- 人物
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作者与謝蕪村
- 年代
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制作年 AD18
- タイトル
- ヨサブソンヒツショジョウ
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
与謝蕪村〈よさぶそん・1716-84〉は、江戸時代中期の俳人・画家。本姓は谷口氏、のち与謝に改める。名は信章(のぶあき)、寅。字は春屋。蕪村は俳号で、このほかに宰鳥・落日庵・紫狐庵・夜半翁など。また、画号も、子漢・四明・朝滄・趙居・長庚・夜半亭・謝寅と多くを用いた。江戸に出て、榎本其角(えのもときかく)の門人早野巴人〈はやのはじん・1676-1742〉に俳諧を学んだ。また、中国の南宗画をおもに独学で習得、独自の画風を確立、池大雅〈いけのたいが・1723-76〉と並ぶ日本南画の大成者といわれる。数多くの絵画作品のほか、俳文・句集を残している。その書は、ゆったりとした豊潤な筆致から、次第に四角ばった蕪村独特の書風に変化している。この手紙は、画友・池大雅に宛てたもの。昨夕の清談を弟子・松村呉春〈まつむらごしゅん=月渓・1752-1811〉に語り聞かせたことなど、当夜の興奮が忘れられない心境が吐露される。末尾に「葛水に……」の一句を添える。「一寸拝顔、夕べの涼み、今に涼しく候。月渓に聞かせ候所、噺さへ涼しと、浦山(羨ま)しがり候。三陽(洛陽・摂陽・華陽。すなわち畿内在住の)の名士、比叡の麓に隠れて、生涯富の小川(大和の富緒川・富雄川=聖徳太子が飢人を救った故事)の清きを渡つとかや。僕(やつがれ・自称、自分をへりくだっていう)は是に返るやと、可笑しく候。六月七日蕪村/大雅(池大雅)雅君/葛水に映らで嬉し老いの顔/など、口ずさみ候。」
一寸拝顔夕阝(部)のすゝみ今にすゝしく候月渓に聞セ候所噺さへすゝしとうら山しかり候三陽の名士比叡麓にかくれて生涯富の小川の清きをわたつとかややつかれハ是に返るやとおかしく候六月七日蕪村大雅々君葛水にうつらてうれし老の顔なと口すさみ候
オブジェクトの概要
ライセンスなど
所管・分類など
グループのオブジェクト
OPEN DATADESIGN
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Letter by Yosa Buson
物理的特性
- 重量と数量
-
員数 1幅
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