舞踊用手持木斧

- 人物
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収集者小嶺磯吉寄贈者松江春次
- 場所
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収集候補地1 ビスマルク諸島 ニューブリテン島ガゼル半島・セントジョージ水道 トーライ部族収集候補地2 ビスマルク諸島 ニューアイルランド島南部 スルスルンガ地域
- 寸法
- L133cm × W22cm × H-cm
- 材質・技法・形状
- 木、黒色顔料(木炭)、白色顔料(石灰)、赤色顔料(赤土)、黄色顔料(花?)
- コレクション
- メラネシア民族資料
- 所管
- 文学部 民族学考古学専攻
木柄の両端に,当地の生活に密接に関わる斧と櫂が表されている.斧の刃部は先端両面に調整がほどこされている.類例には鉄斧を装着した資料が認められる.記録によれば,実際に人を殺める際に鉄斧が使用されたこともあったという.櫂は鮮やかに彩色され,実に7 色の顔料が認められる.特に西欧由来の青色や緑色が目を引く.儀礼用具に広く用いられる渦紋や多重円紋,鋸歯紋の意匠が櫂部に彫られている.また一方の資料には,植物繊維を束ねた腰蓑状の意匠が柄の中ほどに付されており,ドゥクドゥクの儀礼を連想させる.
「文学部125年記念企画展 語り出す南洋の造形:慶應大所蔵・小嶺磯吉コレクション」展示冊子(p.10)より
©藤澤綾乃
⽚端に櫂が表現される⼀⽊⽊柄に斧の模造品を装着した資料。櫂の両⾯には多重円⽂や鋸⻭状⽂を中⼼とする意匠が線刻される。特に多重円⽂はトーライ族の儀礼⽤具に頻繁に使⽤される意匠である。斧は基部から刃部にかけて幅は広くなる⼀⽅で、厚さは⼀様である。木柄を斧頭の基部に貫入させて装着させていることもあり、おそらく鉄斧を模したものであろう。類例には実際に鉄斧を装着するものもある。斧の先端には刃部調整が表現され、細部へのこだわりが感じられる。 記録によると⻄洋の影響を受けて「発明」された⽤具と現地島⺠には理解されていた。
©臺浩亮
オブジェクトの概要
ライセンスなど
所管・分類など
グループのオブジェクト
OPEN DATADESIGN
Keio Object Hub では、データのオープン化を進めるだけではなく、オープン・データを活用してどのような体験がデザインできるか、さまざまな試みを行っています。
オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(その他)
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現地名 pem/hasok/asok
- 分類
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資料分類 舞踏用具 Dance Implement地域 メラネシア Melanesia
- その他番号
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土俗品図集No. 718
物理的特性
- 材質・技法・形状
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材質 木、黒色顔料(木炭)、白色顔料(石灰)、赤色顔料(赤土)、黄色顔料(花?)
内容記述
- 備考
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類例掲載
https://anthro.amnh.org/anthropology/databases/common/image_dup.cfm?catno=%20%20ST%2F%202304
Heermann, Ingrid. 2001 Form Farbe Phantasie: Südsee-Kunst aus Neubritannien. Linden-Museum Stuttgart, p.44
参考文献
Keio Object Hubでは、試験的な取り組みとして、AI(機械学習)を用いてキーワードを付与し、検索やフィルタリングに使用しています(AIサジェスト)。
初期ローンチ時は、Google Cloud の Vision APIを利用して、各オブジェクトの画像を解析し、自動的にキーワードを付与しています。