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称讃浄土仏摂受経

『称讃浄土仏摂受経(しょうさんじょうどぶっしょうじゅきょう)』(1巻・玄奘〈げんじょう・602-664〉訳)は、鳩摩羅什〈くまらじゅう・350-409〉訳の『仏説阿弥陀経(ぶっせつあみだきょう)』の異訳本で、厖大な経典の中でも短いために、書写することに功徳を求めた写経供養には好適の経典であった。筆致・字形から判断して奈良時代・8世紀書写の写経である。この写経の断簡は多く手鑑に貼られて伝存して、それぞれに「伝中将姫筆当麻切(たいまぎれ)」の極札が付いている。中将姫〈ちゅうじょうひめ・?-775?〉は、大和当麻寺に入って尼となり、一夜にして蓮糸で「当麻曼荼羅」を織ったという伝説でも有名で、『諸寺縁起集』の「当麻寺流記」には、天平宝字7年〈763〉に『称讃浄土経(=称讃浄土仏摂受経)』1000巻を書写奉納したという記事が見える。古くから『称讃浄土仏摂受経』と中将姫とを結んで考えられていたことが知られる。多くが手鑑で断簡として存在するにすぎないが、完存する点において、この1巻の価値はすこぶる高いといえる。
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OPEN DATADESIGN
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Shosan Jodo Busshoju-Kyo
物理的特性
- 重量と数量
-
員数 1巻
- 付属品
- 二重箱/畠山牛庵極札/裂帙
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